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<※ここだけネタバレなしです>
 『シン・ゴジラ』を観る前にこのページに来た方へ。この映画は、事前情報を何も入れずに観たほうが絶対にいい。なので、ネタバレに触れる前に早く劇場に行こう。すでに観た人からさまざまな評判が出始めているが、他人の評価を気にしすぎる必要はない。

 そもそも、本職の映画評論家はさておき、私も含めてネットで映画の感想を書いている素人にとって、映画は美点を挙げるより欠点を挙げるほうが圧倒的にラクである。観ていて違和感を感じた部分を指摘すればいいからだ。一方で、巧みに描写された部分に対しては、我々は往々にしてそれが巧みであったことに気づきすらせず通り過ぎてしまう。だからついつい長所よりも短所のほうを多くならべ挙げてしまうし、「どこが整っていたか」よりも「どこが歪んでいたか」のほうが具体的に言語化しやすい。
 『シン・ゴジラ』はかなり奇形な映画なので、イビツな点を特に指摘しやすい。本稿の後半で、私もこの映画に対してたくさん文句をつけているが、それとは別に、私が明確に言語化できていないすばらしい部分もたくさんある。あなた自身の感覚ですばらしい部分を発見するためにも、ぜひ劇場へ足を運んでほしいと思う。さあ、今すぐブラウザを立ち上げてチケットを取ろう!(ステマ)







<※ここからネタバレあり>
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 ここからはネタバレ込みで『シン・ゴジラ』の感想。
 映画トータルとしては不満な点がたくさんあるのだが、私はあるひとつの理由だけで、『シン・ゴジラ』は劇場で観る価値があったと思っている。それは、この映画が初代ゴジラ以来の、「ゴジラと観客とのファースト・コンタクト」を体験させてくれる作品だったからだ。

 我々にとって、ゴジラはもはや想像の範疇に収まるお馴染みのキャラクターになっている。しかし初代ゴジラはそうではなかった。なにせ、当時の観客は誰もゴジラというキャラクターと、その能力を知らなかったのだ。「見たこともない巨大な生物が出現する」「その生物は我々の予想を超えた破壊能力を有していた」という展開は、絶大なインパクトで観客を驚かせたはずだ。

 『シン・ゴジラ』に出てくるゴジラは、これまでの基準に照らし合わせれば、ゴジラと呼んでいいかどうかすらギリギリのレベルだ。しかし、本作のゴジラ初上陸シーンで、見たこともないおぞましい何かが画面に映る瞬間の驚愕や、東京大破壊のシーンでたかが大トカゲ1匹が本当の悪夢になる瞬間の絶望感こそ、60年前の観客が初代ゴジラを初めて見たときに感じた、未知の怪物に対する新鮮な衝撃と同じものだろう。
 54年の映画『ゴジラ』をお手本に、ゴジラというキャラクターを現代に再生させるにあたり『シン・ゴジラ』が選んだのは、ゴジラの姿かたちや設定を初代に似せて再現することではなかった。この映画は、60年前の人々が初めてゴジラを観たときの「なんだこのバケモノは!」という驚きの感情を忠実に再現してみせたのだ。
 本作のゴジラは、我々がこれまでに観てきたどんなゴジラとも違う。だからこそ逆説的に、“人知を圧倒する、見たこともない異形”という、初代ゴジラが持っていたキャラクターの本質をもっとも忠実に具現化している。

 本作のゴジラは、かろうじて我々の知るゴジラの形状を留めているが、劇中で語られるように、あの姿から羽を生やすかもしれないし、双頭や三つ首のバケモノになるかもしれない。「ゴジラかくあるべし」と先入観と固定観念に縛られたオールドファンを嘲笑うかのようなゴジラ描写はすばらしく痛快だ。公開前に『シン・ゴジラ』のビジュアルを観て、「やっぱりゴジラは直立歩行で人類を睥睨するあの姿勢に意味があるよね~」などと、代わり映えのしない議論に終始していた我々ゴジラオタクの背後で、「ゴジラの本質は“人知を圧倒する異形”である。姿かたちや設定は重要ではない」という、1歩も2歩も先を行く結論を突きつける映画が作られていたのだ。本当に恐れ入りました。

 ということで、『シン・ゴジラ』は、これまで積み上げてきたゴジラのキャラクターを放棄してまで、より本質的な部分で『ゴジラ』1作目の再現を果たした、作り手の勇気と志にあふれた映画だ。過去28作を経て、親しみ深い対象になっていたゴジラが、未知のバケモノに変わる瞬間。ゴジラファンとして、この貴重なファースト・コンタクトの感覚を体験できただけでも、『シン・ゴジラ』を劇場で観る価値があったと私は思っている。

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 次に、この映画を形成する重要な要素、VFXについても触れておきたい。
 私は日本の怪獣映画が大好きだが、いわゆる“特撮”は、目的ではなく手段であるべきだと思っている(ここでいう“特撮”は、着ぐるみ+ミニチュアによる狭義の意味での特撮)。着ぐるみでの撮影に盲目的にこだわるのはまったくのナンセンスで、迫真性をもって怪獣を描けるなら、着ぐるみでもギニョールでもCGでもミニチュアでも実景合成でも、最適な方法を選んでくれという考えだ。
 今回、ついに着ぐるみという楔から完全に解き放たれたゴジラがどう描かれるのか期待していたのだが、その部分はちょっと肩透かしという感じだった。ゴジラはだいたいビルの向こうにいるか遠景空撮の街中にいるかで、非現実の存在が現実の「今、ここ」とインタラクションを果たすという映画的快感に乏しい。「これこれ!こういうのが観たかったんだよ!」というシーンは要所要所にしっかりあるものの、大半の描写は昔ながらの怪獣演出をCGで踏襲する形であり、なおかつCG表現としてもゴジラ自体の質感や動きは相当に厳しかった。このVFXクオリティの限界が、せっかく“人知を圧倒する異形”として蘇ったゴジラの迫真性を減じていたのは非常に残念なところだ。
(とはいえ日本の映画制作費で言えば、このへんが限界点なのかも・・・がく)

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 さて、続いて映画全体の構成について。
 この映画には致命的な欠点があると思っている。現場の人々の痛みを描いていないところだ。
群像劇ではあるものの、主要メンバーは全員、会議室の中にいる背広組と、階級の高い制服組である。最前線で被害をこうむっている市井の人々や、対策プランを命がけで実行する現場スタッフは、1、2シーンを除いて数字として扱われるのみ。この国でもっとも死と隣り合わせになっている人たちをパーツとして描かずに、「国中みんなで頑張れば乗り越えられる!」というテーマを語るのはさすがに無理があるのではないか。劇中で「スクラップ&ビルドで日本は成長してきた」と語られるが、なまじ3.11を経て「スクラップ」の一言では片付かない被災者の苦難を知っているからこそ、スクラップの対価をボカしたまま背広組によるビルドの尊さを説くのは欺瞞だと思うのだ。

 作品テーマに根差した理由の他にもう1つ、現場の痛みを描くべきだったと私が思う理由がある。この映画は全編に渡り「叙事を積み重ねて興奮を作り出す」という演出方針で作られているので、演出上の打算的な観点からも、最前線の人間の描写を挟み込めばその狙いをさらに達成できたはずだからだ。
 その点で、主人公の矢口チームにも、安全な会議室から出て、市井の人々とともに死に向き合う試練が与えられるべきだったろう。東京脱出の際に圧倒的なゴジラ災害に巻き込まれ、チームの誰かを喪失するシーンを具体的に描けば、苦難にさらされる人々と矢口チームは同一化を果たすことができたし、再集結したチームが団結する流れもさらにハッキリ作れたはずだ(この映画のテンポならマジで2分ぐらいで描けると思う)。

 この「現場の人々を描いていない」ことの問題点は、ヤシオリ作戦のシーンで特に顕著になる。主人公・矢口が「現場」の力を称賛する割に、実行部隊の人間は顔の見えない無名のモブでしかないので、「官・民 & 在日米軍志願者が1つになってゴジラに挑む」という最高に燃えるはずの構造がくっきり浮き上がらない。東京消滅を防ぐため、虫けらのように死のうともゴジラに立ち向かう、現場のプロフェッショナルたちが人間として描かれないため、「小さな人間たちの勇気がゴジラを止めた」ではなく、「矢口の巧みな政治手腕がゴジラを止めた」になってしまっている。作戦実行部隊の肖像を数シーンだけでも足せば、もっと誠実に作品テーマに向き合い、なおかつ作劇上も興奮を上乗せできる内容になっただろう。
(作戦開始前に、ヤシオリ作戦の現場スタッフが矢口に対して「なーに、死んでも東京は守ってみせますよ!」と笑顔で見栄を切るシーンとかが10秒ぐらいあるだけで、第1部隊が全滅した後で矢口が無念の想いで目を閉じる瞬間がもっと強いシーンになったと思う)

 そのほかにもこの映画には欠けている描写がたくさんある。特に気になった部分を3つほど挙げてみる。

■ヤシオリ作戦、「数十種類つくった凝固剤の1つでポジティブな結果が出た」とセリフだけで説明され、いつの間にか人間側の最後の希望みたいになってしまうが、観客にしてみたらそこまで決定的な作戦という印象をもてない(この映画は特にセリフが多いため、その他大量の情報の中に埋没してしまう)。例えばゴジラの肉片サンプルに凝固剤を投与すると一瞬で活動が停止して「これならいけるぞ・・・!」と主人公たちが確信する場面など、視覚的に観客を納得させるシーンがあれば、作戦の存在感が段違いになっただろう。

■中盤の東京大破壊で最高に盛り上がってからのゴジラ急停止。15日後に目覚めるという推測データが提示されるおかげで、時間との戦いというサスペンスは発生するものの、予測不能な破壊神ゴジラの存在感は大きく減退する。人間側のほうで「東京が核兵器で消滅!?」という大きなドラマが動いてしまうこともあり、ストーリー上、ゴジラの存在が矮小化してしまう。
例えば、ゴジラの活動を停止させつづけるためには人間側が何らかのアクションを取りつづけることが必要で(膨大なエネルギーを費やして冷却するとか過熱し続けるとか)、動き出さんとするゴジラを制止しようと四苦八苦するなど、最後までゴジラの存在感を維持する設定が必要だったのではないか。

■ヤシオリ作戦の映像的な迫力不足も痛い。ゴジラの暴れ方も、中盤の東京大破壊シーンより明らかにスケールダウンするし、人間の思惑通りに2回も転んで目を回すオトボケぶりも相まって、ゴジラの恐怖感が急速に減退する。
中盤に放射熱線を吐いたのと同じスケールでゴジラを暴れさせてしまうと、脚本的にヤシオリ作戦が実行できない(ゴジラに近づけない)というジレンマは分かるが、それならゴジラが矢口のいる指揮所に向かって予想外の進行をはじめるとか、指揮所が背びれビーム(仮称)の流れ弾に被弾して作戦行動にタイムリミットが設けられるとか、別種のサスペンスを平行して走らせることで最後までスリルを維持すべきだったろう。

 ・・・などなど、特に後半戦で気になる部分が多々ある。で、この映画がなんでこんなに色々欠けてしまっているのか原因はものすごくハッキリしていて、それはもう「庵野監督の趣味で会議シーンに時間を使いまくっているから」に尽きる。たしかに『シン・ゴジラ』は会議シーンがメチャクチャおもしろくて、文句なしにこの映画の一番魅力的な部分ではあるのだが、そうは言っても会議の描写に時間を割きすぎた分、物語として重要なほかの要素を描く時間が足りなくなっている。

 会議シーン以外に作り手の嗜好が前に出すぎて作品バランスを壊している要素といえば、要所要所で流れる伊福部楽曲もそうだ。純粋にこの作品の雰囲気に合っていないので、曲がかかっても映像と乖離するばかりで観客のテンションも上がらない。
 このへんのイビツぶりを、クリエイターの信念と取るか、オタクの自己満足と取るか・・・。私個人は後者の印象を強くもってしまった。

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 とはいえ、冒頭にも述べたとおり、欠点を並べ立てるだけなら簡単にできる。この映画は、そういう大小の欠点をはらみつつ、作品全体として異様なエネルギーとテンション、奇形の楽しさに満ちている。開始1分からフルスロットルで走り始める物語のスピード感。主人公・矢口をはじめ、全員が超いいキャラのチームメンバー。そして何より、「ゴジラとのファースト・コンタクト」という素晴らしい体験を与えてくれたこの映画を、私はどうしても嫌いになることができない。いやー、本当に楽しい2時間だった。


 あ、最後にこの映画の興行収入予想について。
 私は前回のブログ記事で、「『シン・ゴジラ』はプロモーションの仕方さえ間違えなければ興収50億円は行くのでは?」と書いた。樋口監督で、スターを揃えて、VFX大作映画で、夏公開で、40~50代の客層も狙えるという点から、リメイク版『日本沈没』の53億をベンチマークとして予想した(庵野監督はエヴェの実績はあるが実写映画の成績は今ひとつなので要素としてプラマイゼロ)。『るろうに剣心 京都大火編』が52億稼いでるのでそのぐらいは行くだろう、という思いもあった。その上で、『シン・ゴジラ』はオタク向けよりも一般向けのプロモーションをすべきだ、と勝手な提言をした。
 が、実際に観てみたら、この映画はカップルや一般層にいきなりゴリ押ししてもしょうがない。作品自体も予想以上にエヴァだ。ゴジラはめっちゃ使徒で、映画としては要するにヤシマ作戦だ。なので東宝としては、まずはコンテンツに強い興味をもつコアファン層に火を付けてブームになってる感を創出し、俳優を安心材料に周辺の一般層を引き込む、というエヴァ「序」的な客層拡大の流れを狙ったプロモーション戦略だった・・・・のかな。かなり綱渡りな手法に見えるが、大丈夫だろうか。ゴジラ観た人は、一人一殺の覚悟で友達をがんがん劇場に引きずり込もうぜ。

(★8/30追記 : 大丈夫でした。53億をあっさり超えて順調に実績積み上げ中。庵野総監督と東宝の皆さまにスーパージャンピングトルネード土下座)


 あ、もう1つ蛇足!
 放射熱線を吐く時にゴジラの眼を瞬膜が覆って鬼神みたいな顔になるってアイディア、私も15年ぐらい前に思い付いてたんですよ!まじで!!!!

 ああ、語ることが尽きない。なにせ12年ぶりの国産ゴジラ映画だ。これから賛否含めてたくさん出てくるであろう他の人達の感想を読むのも楽しみだ。今月は、ゴジラのことだけ考えて生きていこう。






Comments

goji? | 07.29.2016 13:49
今月って言っても
あと3日しかないですよ
F | 07.29.2016 13:52
ほ、ほんとうだ!じゃあ来月も!
g3-man | 07.29.2016 14:11
ゴジラよりもゴジラが原発につっこんだ時の被害の方がヤバいというような台詞がありましたけど、この映画は恐さの天井をゴジラに置くという前提自体をとってない感じでしたね。矮小化といえばそうなんですが欠点かどうかはそもそも論になりそう
F | 07.29.2016 14:17
おっしゃるとおりかと思います!ゴジラ周りはついつい「俺の考える理想のゴジラ」を基準に考えてしまったんですが、もしかしたら後半ゴジラの存在感をやや減らして人間側の駆け引き描写に軸足を移したのも、意図的なのかもしれませんね。
香田 | 07.29.2016 14:48
「ヤシオリ作戦」とラストの画は弱かったですね。宇宙大戦争マーチで無理矢理盛り上げてる感じでした。
「重機で血液凝固剤を口に放水する」というのはどうしても画が地味ですよね。
あとラストの尻尾から新たなゴジラが出るというのもアイデアは良かったんですが、造形物のアップだけというのはいただけません。せめてCGで動かして欲しかったです。
それでも破壊シーンや熱線のシーンは全ゴジラシリーズでピカイチの出来ですので、それだけでも観る価値はあると思います。
F | 07.29.2016 14:59
そう!ヤシオリ作戦で転んだゴジラの口に大量のホースを突っ込むシーンでどうしてもアホに見えてきてしまって・・・。熱線のシーンは5段階評価で1000000ぐらいでした!
a | 07.29.2016 16:32
>私も15年ぐらい前に思い付いてたんですよ!まじで!!!!

だから何?
ジェンガで積み木 | 07.29.2016 16:47
シン・ゴジラ見てきました。確かに序盤のお役所しごとっぷりと、中盤のビームぶっぱなしはおもしろかったです。特にビームがよかった。ですがヤシオリ作戦は、どうもエヴァ破のヤシマ作戦を劣化させたようなシーンで、イマイチでした。でもまぁ、はじめてゴジラが姿を見せた時の「こいつゴジラちゃうやん!」からの「この生物やべぇ!」というのは、たぶん初代をうまく再現してるんだろうな、と思います。ちなみに今回のゴジラの設定って、デストロイアに似てません?
F | 07.29.2016 17:18
>aさん
オタクの妄言と思ってスルーしてください(笑)

>ジェンガで積み木さん
たしかにデストロイアに似てますねー!気づいてませんでした。
北 | 07.29.2016 19:45
ラストシーンのゴジラの尻尾はどう捉えましたか?
尻尾の先っちょにウルトラマンみたいのがくっついていましたが。
気になって気になって。(笑)
F | 07.29.2016 23:38
我々の想像をさらに超える厄災の予兆が・・・・と観客に予感させて終わる感じですかね?
チーズバーガー | 07.30.2016 00:12
 庵野監督がどこかのインタビューで「日本のアニメはニッチなものをひたすらに追及していますね。なのに外国で受け入れてくれている人もいる。ディズニーなんかは割と普遍性のあるものを作ってると思いますけど」と語っていたのを思い出しました。
 今回の予告編第二弾を庵野監督ご自身が編集していたことを考えると、推測ですが当初から一般層を振り切った広報を念頭に置いていたのかもしれませんね。
 エヴァだって到底一般受けするとは思えない(所謂マーケティングの王道から完全に逸脱しているという意味です)内容なのに社会現象になったくらいですから。
ベーコン | 07.30.2016 00:12
庵野さんってトップのときもエヴァのときも市井、現場の人々がどれだけ犠牲になろうとも判断を下す、政治を行う上層部は特に被害もなく生き残って指令し続けるって描写をやっているので、矢口チームが全く市民に絡まず死者も出ないのは普通の映画的にはナシでしょうが御本人的には「昔から日本はそうだったじゃないか」なんて考えてやってそうなんですよね。だから個人的には物足りなさを感じますが監督らしいな、とも思いました。長々と失礼しました。
F | 07.30.2016 01:20
>チーズバーガーさん
オタクをしっかりと確保しつつ、エヴァの客層を(賛否はあれど)一気に広げたパチンコ展開の代わりに、シン・ゴジラは膨大なコラボ展開で新規層への認知度アップを図ったのかもしれませんね!一定時間継続的に接触するパチンコと違い、たんなる商品タイアップがどれほど効果あるのかは分かりませんが・・・。

>ベーコンさん
なるほどー!人間描写の方向性は、あれはもうハッキリと作家性なんでしょうね。この作品だと代わりに監督の得意な部分もめっちゃ輝いていたので、とにかくやりたいことにだけ全力投球してみた映画なのかもですね。
ダダ | 07.30.2016 13:56
> 個々の死が具体的に描かれない
なるほどー!!!私が特に印象に残った演出のうちの1つは「特殊重機の第一部隊全滅の報に一瞬目を閉じる無念の表情」だったのですけど、ご指摘の点がこのほんのわずか一瞬のカットで私の脳裏に再生されて補われたせいだったんですねぇ。うん、間違いない。
そうかそういうことか、リリン。(カヲルくん風)

しかし楽しい2時間でした。特に、リアル系に振った前半の作戦会議や戦闘と、大真面目な荒唐無稽系に振ったラストの作戦会議や戦闘との振れ幅の大きさは見てて楽しすぎました。ああこの作戦監督楽しんでるなあ真骨頂だなあと感じましたね。しかも臆面もなく伊福部マーチを加えて全部盛りに。これは東宝チャンピオンまつりで育った人間には覿面に楽しめる娯楽映画でしたわ。
F | 07.30.2016 20:59
あ、私もあの一瞬目を閉じて眉間に皺のシーンはとても印象に残ってます!
だからこそ、作戦開始前に、ヤシオリ作戦の現場スタッフが矢口に対して「なーに、死んでも東京は守って見せますよ!」と笑顔で見栄を切るシーンとかが10秒ぐらいあるだけで、あのシーンがもっともっと強くなったのになあ、と残念でして・・・。

でも本当に楽しい映画でしたねー!ゴジラファンやっててよかったです。
天丼 | 07.30.2016 21:18
仰るような「現場の人々の痛み」を描かなかったのは描く必要がなかったからじゃないでしょうか。
今回の映画はひとえに、ゴジラという道具を使って官僚の視点で311を追体験させているんだと思います。政府の初動や飛び交う専門用語は現実の報道で耳慣れたものばかりでした。
私達は既に、避難を強いられた住民の苦痛や心労を想像しうるだけの情報を持っているし、放射能に近い現場の作業がどれだけ危険な仕事かも知っています。311後においては「災害後の市井が大変」ということは既に分かりきったことなので、あえて場面を少なくしているのだと思います。閣僚や官僚が守られた場所に居続けるのも現実と同じで、国を指揮するような高い地位の人間がむやみに危険に身を置くことを良しとしないからでしょう。
つまり、描かなくてもわかるだろうと監督が観客の想像力を信じた結果のバランスなんだと思います。

反論のような形になってすいませんが、感想を読む限りゴジラ映画に強い思い入れがおありのようで「こうしたい」感想を読むのが楽しいです。ゴジラシリーズの動員変遷に関する考察の細かさには敬服しました。拙い文章で長々と失礼しました。
モリツカ | 07.30.2016 23:37
ラストの感じは妖星ゴラスの地球移動計画のような力技っぷりが楽しかったです。
あと石原さとみのキャラとか80年代のハリウッドに触発されて作られた日本SF特撮特有のものを感じました。
あの頃の映画のいびつな面白さまで再現されていて、
古い特撮を好きなものからすると、一度は夢見たことのあるような映画でした。

もう一回見てきます!
ちゃき | 07.30.2016 23:47
はじめまして
私はゴジラ映画自体今まで見たことがないゴジラ初心者です

もしも「なーに、死んでも東京は守って見せますよ!」なんてシーンを盛られたら
私自身はハリウッドかよ…めっちゃフラグじゃんwって逆に冷めたと思います
日本の公務員なら議員様(しかも大臣級)である矢口に対して
現場に出るようなスタッフ(一公務員)が馴れ馴れしくそんなこと言えないと思うので
そのリアリティの方が好ましく感じました

なんとなく、今回の映画はドキュメンタリーみたいと思って見ていたのでそう感じたのかもしれません
ドキュメンタリーなら、感動を煽る演出ってあざといなって思っちゃう方なので
なのでこちらのレビューが私にとっては逆に新鮮で興味深く読めました
おやにらみ | 07.30.2016 23:47
厨房のまかない料理みたいな映画だな、という印象です。
不味くはないけど、メニューとして提供してよい物なのかどうかは、疑問に思いました。二次創作の域を出ていない思います。それが庵野氏の持ち味、と言ってしまえばそれまでですが。
F | 07.31.2016 02:26
>天丼さん
なるほどー!おっしゃること、とてもよく分かります。
劇中で「スクラップ&ビルドで日本は成長してきた」と語られていますが、私の場合は3.11を経て「スクラップ」の一言で片付かない被災者の苦難を知ったからこそ、スクラップの痛みを描かずにビルドの尊さを説くことに、きれい事のようなものを感じてしまいました。

「スクラップ」の部分を一本の映画の中になんとか納めるべきか、観客側の補完に委ねるか、という意見の違いですね。自分と違った視点からの解釈を伺えるのはとてもありがたいです!
今回のこの記事は、ゴジラオタクの血が全面に出過ぎないようになるべく落ち着いて書こうと意識してたのに、書き上がったのを読み返してみたら後半ずっと「ぼくならこうする!シンゴジラ」みたいな内容になってしまってて我ながらズッコケました。


>モリツカさん
前半のリアル積み重ねからの、後半のハチャメチャぶりは観ていて爽快でしたねー!最初のゴジラ上陸と最後のヤシオリ作戦だと、「ホントに同じ映画か!?」ってぐらいの差で(笑)。往年の特撮映画の現代版アップデートとして最高の2時間でしたね。
F | 07.31.2016 02:28
>ちゃきさん
ご指摘ありがとうございます!
ヤシオリ作戦部隊のセリフは素人考えなので話半分で聞いていただくとして(笑)、私がこの映画で現場の人間を描くべき、と思う理由は二つありまして、1つは「スクラップ&ビルド」というテーマを描くなら、スクラップの実際を描かないのは欺瞞だと思うから、という作品テーマに根差した理由。そしてもう1つは、この映画は全編に渡り「叙事を積み重ねて興奮を作り出す」という演出・編集方針で作られてるので、弱者や最前線の人間を挟み込めばその狙いをさらに達成できたのではないかという、演出上の打算が理由です。

この映画はドキュメンタリータッチに見せかけて「石原さとみのおばあちゃんが原爆被害者」「海外の研究機関が承認フローうやむやで一斉に協力してくれる」「学会を追放された異端の科学者(その妻は悲劇の死)」など、浪花節の要素があちこち入ってる(そこが魅力でもある)ので、現場スタッフを使ったそういう演出もあればバランスとれたのにな、と思いまして。
F | 07.31.2016 02:30
>おやにらみさん
これは厳しいご指摘!(笑)
オタクの自己満足な要素があちこち出てくる映画なので、それを許容できるか・違和感を感じるかで評価が全然変わってきますねー。私は作り手側と嗜好が近めのオタクなので、個人的に超楽しめましたが、一本の映画作品としてフラットな目で観ると、まあムチャな部分は多いですよね。
ヨッシー | 07.31.2016 11:16
クリエイターの信念と取るか、オタクの自己満足と取るかという点は不可分な気もします
総監督に聞いたら自己満足に決まってるじゃないですが、とか笑われそうですが

個人的には、今作は決して傑作ではないけど、稀代の怪作だと思ってます
たけほん | 07.31.2016 15:12
かっこいい演出で、情報量を詰めて、説得力でガンガン押して、
ガチガチで固めたところを、奇跡(努力と根性・人の想い・覚悟など)ですべてぶち壊して解決!という快感が庵野作品の魅力であって、
それはオタクっぽさ関係なく万人が楽しめるものだと思います。
今作は、イマイチ迷走していたエヴァに比べて、庵野監督の持ち味
であるそれが、わかり易く魅力的に表れてると思います。
アイドルやイケメン俳優に固執せず、役者全員の総合力によって生まれた、日本の組織力の武器である、個の力ではなく団としての力を表現した映画だと感じました。エヴァの音楽も知らない人が聞いても盛り上がる名曲ですし、ゴジラの原曲もアナログな音色が不気味でゴジラを恐怖感を煽っています。庵野演出がふんだんに盛り込まれていますが、決してオタク向きではなく、
結構、両若男女、楽しめる映画だと思いますよ。
もも | 07.31.2016 17:55
興奮してみてきました。
なるほどなるほど。納得です。
人々の死・・・なるほど、と思いつつ・・・

実家が被災地域なので、地震を思い出させるガレキに立たれるシーンと津波を連想させる水のシーンは特に震災を思い出して本当に怖くて怖くて・・・
これ以上描かれたら最後まで見ていられなかったように思います。
震災関係者や子供たちも楽しんで見られるという意味ではこれが限界かな・・・と個人的には思います。エンターテイメントですから・・・
TM | 07.31.2016 20:16
「ゴジラはなぜ死んだか」の記事と合わせて、大変興味深く読ませていただきました。
プロモーションに関して、地味に美点だと感じたのが、予告映像で本編最終盤のシーンを使っていなかった(はず)という所です。
映画を見ていて、「予告のあのシーンがまだだから、この後まだ何かあるんだな」と、先が読めてしまうことってないでしょうか?その辺、今作は気を使ってあったように思いました。
今後のある意味での懸念としては、今作が興行的に成功したとして、じゃあ次作をという時に、あまりにハードルが上がり過ぎてしまわないかという点です。というか、既に上がっているかも…。
とはいえ。ファンの不安を払拭し見事期待に応えててくれたギャレゴジ。「パシリムも凄かったし、これを越えるのは今の日本には無理なのでは」と感じていたところに日本ゴジラの制作発表。監督が庵野と聞いて複雑な思いになりながらも、例のティザービジュアルで「あれ、いけるかも?」と期待を高め、そしてそれを越えた作品に仕上がったシン・ゴジラ。この作品をもって、「シン」にゴジラは帰還を果たしたと言えるでしょう。
これからのゴシラに、そしてすべての怪獣たちの活躍を期待したいです。
ゼネプロ行ってました | 07.31.2016 20:29
「仕事ですから」
のセリフに泣きそうになりました。
「在来線爆弾!」は大喝采です。
在来線カッコいい!
F | 08.01.2016 11:17
>ヨッシーさん
「クリエイターの信念」と「オタクの自己満足」は、同じものの側面にどっちから光を当てるか、だけの違いだと思っております。どっち側が観客の目に付くか、ですかね。

>たけぽんさん
私自身がオタクなので冷静に判断できないのですが、この作品が本当にオタク以外の人間が観て楽しいのかはちょっと危ういと思っています。我々は難解な専門用語が飛び交う理詰めの作戦立案シーンや兵器の描写を価値あるものと捉えますが、ふつうの観客にとってはおもしろくもなんともない退屈なシーンかもしれません(映画のどの部分を評価するのかは人によって全く違うからです)。
そしてなにより、「怪獣映画」という外見だけで見る気をなくす人々も多いかも・・・・。とにかく私も自分ができる範囲で知り合いに勧めまくりたいと思います!クチコミの力を信じつつ。
F | 08.01.2016 11:22
>ももさん
なるほど、私は震災のときも東京からテレビを通じてしか映像を見ていなかったので、実際にご自身やご家族が被災された方のそういった感覚を持ち合わせておりませんでした。たしかに映画を観に来る現実の人々への配慮として、そういった描写は最低限しかしない、という判断がこの映画の制作時にあったのかもしれませんね。

>TMさん
予告はむしろ本編へのミスリードとして機能していましたね!観客にシン・ゴジラの歩くビジュアルを刷り込んでおいて、まさか最初に出てくるのがシン・ミニラだとは・・・!私は「トロール・ハンター」や「モンスターズ」のような、既存怪獣映画の文脈からはみ出した怪獣映画が大好きなので、次のゴジラも本作を踏襲するでもなく、規定路線に戻るでもなく、新しいことをめちゃくちゃにやってほしいと思います。

>ゼネプロ行ってきましたさん
あのセリフ、良かったですよねー。作戦実行部隊の末端の人間もああいうセリフをさらりというシーンがあると私はもっと満足だったのですが・・・。
シン・ゴジラ地上波放送の暁には、「在来線爆弾!」がTwitterとかでトレンド入りすること間違いなし!!!!
たかし | 08.01.2016 17:25
初めまして。日曜日に私もシン・ゴジラを体験してきました。私はゴジラシリーズに詳しくなく、これまでの感覚としては「暴れる悪い怪獣をやっつける映画」程度のものでしたが、その感覚はまさしくスクラップ&ビルドされ、書かれてある通り初代ゴジラを観た人と同じ体験をすることが出来たと思います。 大変素晴らしい体験でした。
それでは、今回の記事の中で私が感じたことを。

>現場の人々の痛みを描いていない
 この点ですが、映画鑑賞中、私は「観客のひとり」というよりは「映画の中のその他大勢のひとり」というような感覚を持っていました。キャッチコピーの「現実VS虚構」とは上手くいったもので、私は序盤では「トンネルに埋もれるひとり」になり、中盤では「ゴジラの恐ろしさに絶望するひとり」になり、終盤では「ゴジラと戦うひとり」になった気分でした。
 そういう意味では、名前こそ無いが「被災者代表」「一般自衛隊員代表」といった登場人物が登場してしまうと、それほど没入できることは無かったかもしれない。と思う次第です。

たかし | 08.01.2016 17:28
>ヤシオリ作戦
血液凝固剤もおっしゃられる通り、さらっと「これでいける!」といった雰囲気に、私も違和感を感じました。「えっ? 相手は完全生命体のシンゴジさんだよ? そんな簡単にホントに大丈夫? 核兵器でやっつけられるかさえちょっと怪しい感じなのに……」と、いうハラハラがホース突っ込んだ状態になっても続いていましたが、逆にそのハラハラが最後の最後まで続いていたのが、先ほどの没入感に寄与していたと感じました。途中で、肉片サンプルの実験結果の映像を見せられていたら、2回目のホース辺りで安堵してしまっていたかもしれません。

>ゴジラ急停止
ゴジラが蚊帳の外に置かれているという印象はありませんでした。「さすがのゴジラもあれだけ撃ちまくったのは結構やばかったのか」という一抹の安心感、しかし有効手段はもう有効ではなくなってしまったという絶望。
なにより、半端にゴジラが動いてその対処に成功すると、ゴジラに対する慣れ「こうすれば大丈夫だぞ」という感覚を持ってしまい、最終決戦の「本当に成功するのコレ……?」という緊張が薄らいでしまったかもしれませんでした。
以上、長々と取り止めのない文を申し訳ありません。
Per | 08.01.2016 17:54
ヤシオリ作戦の際、なぜ宇宙大戦争のマーチが流れたかお気づきではないようなので一言だけ指摘させて頂きます

宇宙大戦争は作中で用いられた伊福部楽曲の中で「唯一ゴジラが登場しない作品」なのですよ
名無し | 08.01.2016 18:48
在来線爆弾は日本映画屈指のブラックジョーク
F | 08.01.2016 19:55
>たかしさん
はじめまして!私の書き方が悪くてあまり伝わっていないようで恐縮なのですが、私が「現場の痛みを描くべき」と考える最大の理由は、そこを描かないと「スクラップ&ビルド」には取り返しの付かない犠牲が必ず伴うことがボケてしまい、それってこの映画が語る勇気あるテーマを弱めることにならないか?ということです。
ヤシオリ作戦の導入やゴジラ急停止に関しては、「なるほど、観る人によってはそう感じるかも!」ということでとても納得です。
F | 08.01.2016 19:55
>Perさん
ご指摘ありがとうございます!私は、宇宙大戦争マーチは「人間の英知で強大な敵に勝負をかける時」という意味でチョイスされたと解釈しましたが、Perさんの読み方もできますね。
が、あの楽曲はそれらの意味を表現する反面、エレメントとして鷺巣楽曲との乖離が大きすぎるため、せっかくクライマックスまで積み重ねた物語の流れを断ち切ってしまう(観客が我に返ってしまう・強い作為を感じてしまう)リスクがあると感じました。
F | 08.01.2016 20:07
>名無しさん
次回作では出現した地底怪獣に対して東京メトロ爆弾と都営地下鉄爆弾が出撃します
ペケ坊 | 08.01.2016 22:40
初めてこのブログを拝見させて頂いたのですが、痒いところに手が届く論旨で非常に痛快でした。
もちろん本ブログ様で指摘なさっている点もそうなのですが、私としてはゴジラ…に関わらず、怪獣映画、モンスターパニック、何にせよそういう類の映画では登場シーン(姿が現れるシーン)が1番注目して見てしまう所なのですが、そこはどう感じなさいましたか?
私はどうしても、異形が圧倒的不穏感を伴って現れる…というよりはなんだか奇想天外+あまり言いたくないですが少しチャチなCGによって拍子抜けしてしまいました。
後半の東京壊滅が見ものだっただけに残念だなと、思います。

何にせよ楽しい記事でした。ありがとうございます。
チャルメラ | 08.01.2016 23:18
はじめまして。
大変面白い論評でした。シン・ゴジラは私も大変お気に入りです。
さて、上記の文章で1点気になった点があります。
「制服組」という言葉の使い方がおかしいです。「制服組」とは
ズバリ制服を着ているものですので現場の自衛官のことです。
会議の場面に出ていたメンバーでいえば、統合幕僚長の國村隼が
制服組で、それ以外は「背広組」になります。
F | 08.01.2016 23:45
>ペケ坊さん
初登場シーン、私は「えっ!!???これゴジラなの!!??」とアタマが真っ白になる衝撃を受けたので、ものすごくビックリはしました。が、同時に「あーCGはこのぐらいかあ…」と意識の片隅で思ってました(笑)。最初に海底から尻尾がドーン!のシーンで結構CG周りはキツそうだぞという心構えが出来ていたので、そこまでガックリでもなかったです。

>チャルメラさん
ご指摘ありがとうございます!
わー、恥ずかしい!!!確かにそのとおりです!折を見て(こっそりと)修正しておきます!
ナオミント | 08.02.2016 04:08
以前のゴジラ記事とともに、今回も読み応えのある記事で楽しく読ませていただきました。
初登場シーン、劇場全体がざわつきました。あの姿は衝撃的でしたね。在来線アタックは万歳しそうになりました。音楽含め、大好きなシーンです。

ヤシオリ作戦は、わたしは迫力ないとは思わなかったです。というより、今作のゴジラは事故を起こした第一原発だとわたしは思いながら観ていたので、当時作業員の方々はこんな風に死と隣合わせで頑張っていたのだ…!と思い、応援せざるを得ませんでした。

意外と、ゴジラ初心者という方が楽しかったと言っていることが多く、ゴジラ好きとしては嬉しいところです。これを機にますますゴジラが盛り上がってくれたらいいなと思います。
カステラ | 08.02.2016 08:25
ゴジラの記事、大変面白かったです

ヤシオリ作戦の地味さは
それを準備する段階までが意外とスムーズに済んでしまう点からも
来ているのではないでしょうか?
東京壊滅かぐらいのゴジラの光線の割には
頑張れば成果が出せる環境が出来ていたのが肩透かしかな
昭和37年組 | 08.02.2016 10:36
前回もコメントさせていただいた者です。
すごく面白かったです。
が、これは私がそこそこ程度しか期待しておらず、しかも初日に鑑賞できたからのように思います。
すごく期待していたとか、今の大絶賛の嵐の洗礼を受けたあとで鑑賞していたら、

面白いけど、思ったほどじゃないな。

になったような気がしています。これって自分がヲタクで且つゴジラファンだからでしょうか?なんかこの映画の本質ってこの辺りにあるようにも思うんですが、、。
昭和37年組 | 08.02.2016 10:55
言葉足らずですので連投させていただきます。すみません。
今回の論評も興味深く読まさせていただきました。でも映画鑑賞後すぐに拝読したときは、

えらい細かいとこ気になるんだな、この人。と正直思いました。ごめんなさい。ただ時間が経ってきて、もし前コメントのような経緯で私自身が、この映画思ったほどじゃないな、、となっていたら、私自身もいろんなディテールに引っかかり、ブログ主様にかなりの点で共感してたような気がします。

「シン・ゴジラ」って、そうゆう映画なんじゃないでしょうか?
F | 08.02.2016 12:25
>ナオミントさん
ヤシオリ作戦はモロに原発停止でしたねー。だからこそ、実際に制御棒を突っ込んでいる現場の人達の顔を描けば、作品テーマももっと強くなったし、盛り上がりもプラスできたと思うんですよ。
まあそういう部分はぶっちゃけ瑣末な話なので、とにかく新しい観客が熱狂してくれているのが嬉しいですよね!

>カステラさん
それもあるかもしれませんねー。あとはゴジラを転ばせて固定する、を2回繰り返すので、ゴジラがある程度対処可能な存在に見えてしまうのも(作劇上しかたないのですが)原因かもしれませんね。

>昭和37年組さん
私は仕事の関係で先行して観せていただきまして、FWから12年ぶりなので1ファンとして物凄く期待していたし、大いに楽しめたのですが、楽しんだからこそ、少しでも違和感を感じた部分が目立ってしまったのかもしれません(自分でも細けえなと思いつつ笑)。
きゅうばん | 08.02.2016 13:01
「ゴジラはなぜ死んだか。そしてシン・ゴジラは復活できるか。」と一緒に本記事も読ませていただきました。両記事とも示唆に富む内容で、本作への感想の整理の参考にさせていただいております。

本記事のなかで、これは初代ゴジラのリブート作品であるとのことでしたが、私の感想としましては1984年版ゴジラを3.11以後にリメイクした作品、といったところですか。当時よりも生々しくなった分、政治シーンが多く、「相棒」シリーズでも見てるかのようでした。また、本記事内のご指摘にあります「現場の人間の痛みが描写されていない」という点では、一人称ではなく第三者目線で事象を描いているモノクロ時代の戦争映画のような、あるいは地球防衛軍や宇宙大戦争のような印象でした。

幼稚園時代にVSメカゴジラを観て以来、東宝特撮を浴びるように観て育った身の上としましては本作品はファンムービーとしては大満足です。が、巷でいわれているような世紀の傑作というと、テーマの普遍性という意味でもかなり疑問が残ります。
数年後、「ゴジラは『オタク』がみるような映画」などと断じられなければ、と杞憂するばかりです。
Kimura | 08.02.2016 13:11
映画を思い出しながら楽しく拝読しました。
展開は「巨神兵東京に現わる」の絶望の先にある希望を描いたようで、私自身は大変満足して観終えました。
ご指摘の「現場の人々の痛みを描いていない欠点」について、貴ブログを拝読するまでは思い至りませんでしたが、この映画のどこか他人事な感覚はその辺りにも起因しているのだと納得しました。
一方、この映画は「日本の一番長い日」なので、これで良いのだという気もしています。「現場の人々の痛み」を描くためには、「シン・ゴジラ」版の「肉弾」を創る必要があるのでしょう。喜八監督は、それ故に「肉弾」を撮らずにはいられなかったのだと思います。
F | 08.02.2016 14:21
>きゅうばんさん
84年版で評判の悪かった会議シーン・政治駆け引きシーンをハイテンポのカット繋ぎと演出で解決した、という感じですかねー。そういう巧みなところもたくさんありつつ、この映画が「世紀の大傑作」的に語られるのには私も疑問をもっています。「私は物凄く楽しかった。が、映画としてはどうだろう。」という感じです。

>Kimuraさん
「現場の人々を人間として描いていない」という部分は最初から狙っていないのかもしれないですね!なのであれば、「国民みんなで頑張ろう」的なテーマは最初から不要なのでいっそ入れず、課題解決のカタルシスのみに特化してもよかったのでは、とも思います。
assault | 08.03.2016 08:16
先日、ゴジラ見てきました。
「ゴジラと観客とのファースト・コンタクト」という観点で言うと、確かにおっしゃる通り映画館で見るに値するものだったかと思いました。
ただ、自分が一番萎えた(というか冷めた目で見てしまった)のは、エヴァのヤシマ作戦のBGMを使われたことでした。
エヴァと似ている部分はいくつもあったものの、エヴァを思い起こさせる印象的なものをああもストレートに出されると、ゴジラを見ているはずなのに、エヴァを念頭に入れてしまいます。
特撮を見に来たはずなのに、ゴジラとはまったく別の作品、しかもエヴァかよと。
そんなものをちらつかせないでほしかったと。
F | 08.03.2016 09:34
音楽は私もまさにその感覚で、楽曲のクセ(楽曲の音質と、楽曲の主張する意味合い)が強すぎて、そっちに意識の一部が向かってしまいました。
20代 | 08.03.2016 15:17
自分はゴジハムを小学生で見た20代なのですが筆者さんの「ゴジラはなぜ死んだのか」が面白くて参考になりました。

若者の意見で失礼しますが(「ゴジラ復活」という企画)の筆者さんのシンゴジラ戦術の意見、A案、B案とは違う「20代から40代のVS世代をメインターゲットに、元ゴジラを捨てさる覚悟を必要にする程の魅力的なゴジラを展開する」との結果だったと自分では結論しました。

筆者さんの懸念の日本映画ヒットの「デート映画」「女性受け」の法則も本当に作品に魅力があるのならそういった要素は「必要無い」との証明になったように思います。

ヤシオリ作戦の映像に説明力不足は本当に同意します。ただシンゴジラは予想外にヒットした時に為の「余白」だと自分は解釈しました。
若者意見で失礼しましたがこれからもゴジラの記事を読みたいです。
ガニ | 08.03.2016 17:16
シン・ゴジラを「大傑作」として評価している人が多いのは、3.11当事者としてこの映画に触れるからなのかなと思います。

末端の作業員や被害者に関して、我々は今まで嫌というほど直面してきたから「今更描かなくてもわかるでしょ?」ということなのかなと。

それは初代ゴジラに衝撃を受けた人々が戦火の記憶を残す人々であったことと少し重なるように思えます。
そういう意味でこのゴジラが人々から本当の評価を得るのは、3.11が過去の出来事となった時代なのかなーと。

実際ずば抜けて面白いのは間違いないわけですし、残ると思いますが、今の評価とは変わるかもしれませんね。
ポンポコリン | 08.03.2016 20:46
音楽についてですが、僕はあえて流れぶった切りのリバイバル音楽群が登場してくれたおかげで、「ああそうだこれはフィクションだったんだ、ゴジラは本当はいないんだった、よかったよかった」と思えることができました。

(本当に政府の対応がそうなるのかどうかは別として)相当現実味のある、絶望的なこの国の模様をまざまざと見せつけられた気がした自分にとっては、逆にあの音楽の不自然な滑稽さは救いでした。

制作陣も音楽がある意味”浮く”のはわかってるんじゃないかと思います。どういう効果を意図したのか考察の余地はまだまだあるんでしょう。

とにもかくにも、これだけ色々と論点があって、ああでもこうでもないとみんなで語れる日本映画が出てきてくれて、うれしい限りです。ゴジラがなきゃこのブログにもおそらく来てないです(笑)。
ガニ | 08.03.2016 22:18
何度も書き込みすみません。

ブログちゃんと読み直したら、>痛みを描くべきというのが、先の書き込みのような指摘じゃなかったみたいですね。
すみません、的外れな書き込みでしたね。
SKY | 08.04.2016 00:38
何だかんだでゴジラを始めてみた自分としては、相当の絶望感を以って「日本が一体テメェに何したってんだよォ!!」って感じる作品で結構面白かったです。
旧来のゴジラファン的には賛否が分かれる中身のようですが、どっちかというとそうでない自分はもしかしたら幸運なのかもしれない……。

キャッチコピーにあった「虚構vs現実」という言葉は個人的には本当に秀逸だと思ってまして、余りに非現実的な存在で「虚構」と表現するにふさわしいゴジラを、あくまで現実の存在でしかない日本がどうにかして立ち向かうという構図を、うまく表現したと感じた次第です。
エヴァとかそこまで詳しくないですが、ヤシマ作戦のBGMが流れてきたときは思わず笑いましたね(笑)。ですが、使われている場面がエヴァでも作戦実行中の時だったりしたので、使う場面そのものに大きな違和感もなく、むしろ「あぁ、確かにこの場面だとこのBGMもありだww」と思いましたね(自分だけかもですが……(↓)
SKY | 08.04.2016 00:41
(続き)最後の方とか特にそうですが、あくまで個人プレーではなく「日本が」ゴジラをぶっ潰すということに主眼を置いているので、本当に自分もその一人になった気分です。そういう意味では、また見たいと感じました。
専門用語バリバリ、現場の方の描写をそこまで長く描いていなかったのは、もしかしたら意図的ではないかと見た次第です。専門用語バリバリで解説一切なしにすることで、リアルな政治舞台を演出し、現場をあまり見せないのも、主として先頭に立って戦っているのは、やはり「政府」でもあるとみることだってできるからです(もちろん、「実行」は現場の人間がしますが……
実際に監督に聞いてみたいと思うほどですが、こうした細かい描写等にどこまで意図を挟んでいるか、非常に興味があります。

賛否は分かれるかもしれませんが、個人的にはあと数回くらい見ても飽きないだろうと思っています。また見てきまする
セクシー | 08.05.2016 15:18
子供の頃はゴジラ映画見まくってたけど、今はどちらかと言うとエヴァのファンで庵野監督という理由でゴジラを見に行った系のファンです。
会議シーンの長さは仕方のない所だったのかもしれませんね。ガメラ3のようにCGに気合入れるとどうしても予算的に入れられる戦闘は劇中に短いものを2,3回が限界の模様。
「正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません。」とも公式サイトのコメントでも言っておられましたし。。。
庵野監督自身はエヴァ等で戦闘シーンをてんこ盛りにする趣味なので、ゴジラでも戦闘シーンを沢山入れたかったんじゃないかな?と想像しています。
マサキチ | 08.05.2016 16:42
誰が見てもチープで効果が無さそうだが、おそらく決死の覚悟で挑んだに違いない、福島第一原発事故後の自衛隊によるヘリコプター放水作戦。
あれが、シン・ゴジラに登場した「ヤシオリ作戦」のアイデア元になっているのでは? とか思いました。
もし、あの中にメルトダウンを抑制する特別な薬剤が入っていたならば。。。
yui | 08.05.2016 19:21
これまでのゴジラ映画やハリウッド映画は
嫌というほど人間ドラマを描いてきて、それが足枷になってきた面があった
今回のシン・ゴジラはそれを一切排除しているのがイイ
変に被災者や頑張る個人をクローズアップされても
ああ、またいつものヒューマンドラマねはいはい、としか思えない

今回の作品はこれでいいと思う
act | 08.05.2016 23:53
総理がヘリで死んだのはインディペンデンスデイへの当て付けなのでは?という妄想からこちらのサイトへたどり着きました。
友達に連れられてたまたま見に行って、いい年なのに初ゴジラだったのでいろいろ知ることができ感謝です。

個人の動向を極力映さなかったのは総理が変わったとしても機能していける強い日本という郡体を表現していたのだろうなと思い、
更にインディペンデンスデイへのアンチテーゼなら面白いなと思った次第でした。

上で書かれているとおり私も不満点がいくつかあったのですが、とにかく徹底してテーマに基づいて作ったらこうなったのかな?とか
湧き上がる疑問の先に巧妙に答えが用意されているようでとても楽しく考察しております。

ラストのバトルは自分も物足りなさを感じたのですが、福島原発の現場の人を考えるのは思いつきませんでした。
前例も無く貧弱な装備(?)で向き合った人たちの思いをはせる、とかそんな自信を持って提供された表現なら納得してしまいそうです。
Hiro | 08.06.2016 12:09
<作戦開始前に、ヤシオリ作戦の現場スタッフが矢口に対して「なーに、死んでも東京は守ってみせますよ!」と笑顔で見栄を切るシーンとかが10秒ぐらいあるだけで、第1部隊が全滅した後で矢口が無念の想いで目を閉じる瞬間がもっと強いシーンになったと思う>

それはむしろ絶対にやっちゃダメでしょう。
ああ、こいつら死ぬな、っていう死亡フラグ以外の何物でもないでしょう。
そういうダサダサの演出をしないことで、何をどう感じるかは観る人にまかされているのだと思います。
F | 08.07.2016 13:12
>20代さん
今回の映画は本編でも広告でもVS世代を呼び込むための要素が全く示されないので、マーケティング的な観点ではB案になるかと思われます。ファミリー要素・デート要素がなくても30億円台中盤までは行きますので、そこから先のジャンプアップ(できれば50億!)をこの映画が果たしてくれること私も祈ってます!

>ガニさん
いえいえ、素人の文章を読み込んでいただきありがとうございます!その後、エヴァ時代からの庵野監督評などを読んでみて色々考えた結果「もとから描くつもりがなかった=そういうことを描きたい作家性ではない」のでは、という線も考えております。

>ポンポコリンさん
そうですね、観客の心を一気に劇中から引き離しておりました。この映画を占める要素の相当数が、おそらく特別な意味はなく、「庵野監督の趣味です」以上の意味はないと思っております。エヴァ時代から思わせぶりに配置する衒学的表現を得意とされていたので、今回もその得意技を多用しているのだと思われます。
F | 08.07.2016 13:20
>SKYさん
はい、とにかく「楽しい」映画でしたね!おそらく監督の意図もそこまでであり、日本人の底力とか、スクラップビルドで頑張ろう!的なメッセージは、オマケで付けておいただけで、監督としても特にそれを強く描こうとはしていなかったのだと思われます。

>セクシーさん
私はむしろテンポのいい会話のパス回しと、それに完全にシンクロしてカメラが変わっていく会議シーンがとにかく楽しかったので、もうゴジラはモニター越しにしか登場せず、ずーっと会議してるだけの映画でも観てみたいです(笑)。

>マサキチさん
あれは分かりやすく福島第一になぞらえていたのだと思います。

>yuiさん
はい、人間ドラマは不要かと思います。本文にも書きましたとおり、この映画のスゴいところは「叙事を積み重ねて興奮を作り出す」演出にあります。現場の人間も、巨災対メンバーを描くのと同じ簡素なタッチで描けば数十秒程度で必要な情報は印象に残せると思います。
F | 08.07.2016 13:29
>actさん
私もこれを書いた後に、もう少し長期的なスパンで作家性を探ろうと思い、アニメ時代からの庵野監督の作品性や評論を読み漁った結果、「福島へのアンサーとか日本人の底力とか、そういうテーマを描く気は全くない=そもそも興味がない」という結論に達しました。作家としては、いい意味で「ゴジラと総力戦だ!」しか描く気がなく(だからこそこんなに面白い)、監督お得意の思わせぶりな要素配置で観客の議論を呼び起こす構成にしているのだと思います。

>Hiroさん
上記コメント欄内でも書いたとおり、ヤシオリ作戦部隊のセリフは素人考えなので話半分で聞いていただくとして(笑)、この映画は「石原さとみのおばあちゃんが被爆者」「海外の研究機関が承認フローうやむやで一斉に協力してくれる」「学会を追放された異端の科学者(その妻は悲劇の死)」「ゴジラを攻撃しようとした瞬間にちょうど目の前を横切る、おばあちゃんを背負った一般人」など、おそらく確信犯的に昔ながらのベタベタ演出・要素がてんこ盛りの作品だと思いますよ。(演出全体の新奇性で気づいていない人も多そうですが)
えじま | 08.07.2016 20:54
本日シン・ゴジラを観てきて、こちらの感想ブログにたどり着きました。
個人的な感想はこちらの感想と割と反対的なことで、
こういう見方もあるのか〜となるほどな〜となりました。
楽しい読み物ありがとうございました。

1点コメントの中で気になったのは、
新幹線突撃シーンで使用されているのは、
宇宙大戦争マーチではなく、
怪獣大戦争マーチではないでしょうか?

と言うことです。通りすがりに失礼いたしました。
123 | 08.08.2016 03:52
ヤシオリの大穴って
「冷却機構である血液循環を止められない」
ではなく
「冷却機構を喪失したゴジラが停止ではなく自爆を選択する」
そうするとあの瞬間は異形も人間も生存を希求しなければあの結末にならない。
一死報国ではたどりつけない

「私は好きにした。君らも好きにしろ」
こういう一歩突き放した、そのくせ期待はする姿勢が
背景にある気がしてならんのです。

会議のあれはBGM含め踊る大捜査線にやられたのの意趣返しでしょう。
F | 08.08.2016 09:20
>えじまさん
ヤシオリ作戦中にかかる曲は宇宙大戦争マーチになります。サントラの曲名でもご確認いただけるのでどうぞ。まあほぼ同じ曲ではありますが…。伊福部氏は気に入ったモチーフを繰り返し使用される方ですので、たとえばゴジラの“あの曲”も初出は伊福部氏の「社長と女店員」タイトル曲で、もっというとラヴェルのピアノ協奏曲ト長調ですしね。

>123さん
会議シーンのエヴァ楽曲は、元ネタの元ネタは俺達だぞ、ってことですかね(笑)。
オコジョ | 09.07.2016 17:40
はじめまして、ゴジラ初心者の私の中にはない感想だったので大変楽しく拝読しました。
特に、気になった部分は全く作中で違和感を覚えない部分だったので、とても新鮮でした。

東京3区が焼け野原になって立川に移り、巨災対の面々が再集合した時に高橋一生演じる安田が今にも泣きそうな涙目になっていた時点でチームの誰かを喪失したんだと確信したので、あまり死に向き合う試練が無かったとは思いませんでした。<主人公の矢口チームにも、安全な会議室から出て、市井の人々とともに死に向き合う試練が与えられるべきだったろう。
寧ろ矢口の演説も相まって、そこに残った面々が同僚の死を悼む間もなく動いていかないと東京に核が落とされるという雰囲気になり、一層非痛感が増したように思います。
オコジョ | 09.07.2016 17:41
現場を描いていないという部分も、とても意外な視点でした。
確かに普通の映画からすれば格段に少なかったかもしれませんが、製薬プラントの工場を行き来する人や、巨災対のメンバーがひたすらに電話をかけ続けている相手(姿も声も一切出てきはしませんが)など、たくさんの人が関わっていることは感じられたので…それに、日本の陣営は立候補や自己犠牲の精神を一切見せず、あくまでも職務を全うするだけの姿勢を徹底していたことで、矢口の目を閉じるシーンの無念さが強く感じられました。
あれを自分の犠牲で東京を守る、なんて要素を出されていると、最後の矢口の述懐だとか、目を閉じるシーンも「東京を守るために華々しく散っていったのに何を悲しむ」という慰め(?)が成立してしまう気がして。
オコジョ | 09.07.2016 17:41
ヤシオリ作戦のおとぼけゴジラは、何分エネルギー充填完了でないところを新幹線爆弾に叩き起こされ、相次ぐ攻撃で溜めたエネルギーを全放出させられ、高層ビルを使えるだけ使ってようやくすってんころりんだったのでそこまでゴジラの恐怖感は薄れなかったかなーと。
全放出を確認した上で第一小隊は作戦実行したのに、更に放射熱線を放たれて逆に底知れなさが怖かったというか、もし100%で活動再開してたらどうなってたんだろう…!?という感じでした。
ただ、野村萬斎さんがモーションキャプチャのあれをつけてジタバタしているのを想像してしまってにやにやしたりも…。
オコジョ | 09.07.2016 17:42
以下ものすごく勝手な補完も入る感想です。
この世界は3.11の代わりにゴジラが来た日本だと勝手に解釈しているのですが、赤坂もそれ以外も、おそらく第二次世界大戦が終わったあとの日本しかもう知らない世代なんですよね。(発言の随所にちりばめられたり、原爆被害の写真として差し込まれたりしているので第二次世界大戦と思っているのですが)
「スクラップ&ビルドで日本は成長してきた」という赤坂自身にスクラップの対価が明確に見えていないというのは確かに感じましたが、そもそもスクラップを知らない世代だからそんな、数字の上では正しい、ある意味では合理的な道を選ぼうとするのかなあと。
スクラップを選ばれる国民側としてはたまったものじゃない、ビルドにどれだけかかるかも分からない、その点では赤坂の選ぶ道だって不確定要素が多いのですが、おそらく莫大な救済措置が約束されている分、大人が選ぶとしたらヤシオリ作戦よりそっちなのかなという感じ方でした。
オコジョ | 09.07.2016 17:43
初めましてで結構前の記事に長々とすみません…;
自分の中にない発想や受け取り方もたくさんあったので、すごく面白かったです。
もう一度劇場で見たくなりました…!
自分の中の感想を整理するきっかけにもなり、ここにたどり着いてよかったです。
ありがとうございました!
みょん | 09.08.2016 17:21
こういうレビューのページ求めてた!別に映画人ではないけど!

犠牲者が映されないのは確かに不満で、最初の被害のあと黙祷するシーンはあったけど、それだけかよ!物足りないっ!(笑)
映倫だとか大人の事情とかでダメだったなら仕方ないとは思うけどそんなことはないはず……対策本部再結集でうるっとはきたけど、建物が壊れるだけじゃ喪失感的には足りないですね全然。

終わりのほう、呆気ない決着は良かったと思う。登場人物みんな、ほーっと息をつくだけで両手を挙げて大喜びはしなかったのも含めて。大団円、みたいなのは似合わないかなぁ。徐々に効いていって、ゆっくり緊張が解けていくムラムラ感は割と気持ちよかったです。あくまで一段落で、手放しじゃ喜べないあたりが生々しくて。この「続きも俺が書いてやる!」みたいなシナリオとの兼ね合いもあるんでしょうけど。
みょん | 09.08.2016 17:21

個人的に、会話の端々でくすっと笑わせるようなのはけっこう好きなのでゴジラより人のほうに目と耳がいってしまいました(笑)「仕事ですから( ・`ω・´)」とかなんですかあれかっこよすぎ。

いやはや、くっさい疑似恋愛映画(?)よっかはこっちのほうがむしろ心が震える……っ!
ユウ | 09.17.2016 06:30
初めまして、素晴らしい感想を拝見したので思わずコメントを。
確かに欠点を挙げられてるけど、自分にはなかった視点で、かつそこにゴジラへの愛を感じて、逆に興味深く拝読させて頂きました。

犠牲者が映されない点に関しては、具体的に移されたのは瓦礫の下に映る足ぐらいで、あとは観客がそれぞれ想像するしかないんですよね。
私としては逆に映されないからこそ、一体どれだけの被害があったんだろう、といろいろ想像して恐怖を感じました。下手に被害者を映すより何倍も怖かったな、と。
そこら辺は観客の想像に任される部分ですし、そこの演出に対しての認識にズレが出るのは仕方ないんだろうな、とも思います。
Yukiaz | 10.10.2016 22:33
初めまして。
50代前半女、ゴジラにも映画にも詳しくありませんが、また一つの違う見方としてコメントするものです。
MyツボNo.1は無人在来線爆弾で、No.2は高所放水車によるヤシオリ注入、No.3が会議シーン(全部)です。軍事萌えで楽しんだ人もいるでしょう、派手な破壊シーンが好きな人もいるでしょう。でも、私は、地味な民生品が地味に活躍する、しかも新幹線より後に在来線を持って来るところに、さすがのこだわりを感じました。この地味さがいい!ストローでチュウチュウ、漫画っぽいし。ゴジラ死なないし。映画は高いので、派手にやってくれ、スカッとさせてくれ、という向きには熱光線で戦闘機が撃墜されるシーンで満足していただいて、最後は日本的な曖昧決着。好きだな〜
なかやま | 10.14.2016 22:13
シンゴジラは結局のところ、もろもろの要素それ自体は味付けであり、
描きたかったのは「怪獣と日本の決戦」というごくごくシンプルなものだった。
その指摘にはまったく同感です。

個人的にはとにかく怪獣が破壊の限り暴れる姿をずっと見ていたい派で、
そんな私からするとシン・ゴジラは物足りなく感じました。
人間パートはサクッと済ませ、その分ゴジラが活躍する様を延々ずっと見たかったです。
SylviaPoupe | 06.17.2017 01:39
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