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私は幼稚園のころ生まれて初めて映画館に行き、『ゴジラVSビオランテ』を観た。正直その時のことはほとんど覚えていないし、内容もほとんど理解できなかったと思うが、その時からゴジラにハマり、今に至るまで怪獣特撮ファンとして生きてきた。

90年代中盤まで、ゴジラのコンテンツパワーは凄まじいものだった。毎年1本ゴジラが劇場公開され、配給収入2~30億を稼ぎ、ジブリと競うようにその年の邦画ランキング1、2位を獲っていた。特撮が大衆娯楽のトップになりえたのだ。しかしゴジラのコンテンツパワーは、『VSデストロイア』( 95年 ) の観客動員400万人をピークに急激に凋落していく。ピークから9年後の『FINAL WARS』( 04年 ) では観客動員は100万人にまで落ち込み、ゴジラは眠りについた。

なぜ、ゴジラというコンテンツは急速に観客に受け入れられなくなってしまったのだろうか。
私はエンタメ業界でプロモーションの仕事をしている。特撮ファンである上に、日々ひたすらユーザー行動の分析をしているので、ゴジラというコンテンツからユーザーが離れていった原因はずっと気になっていた。『シン・ゴジラ』公開も近づき、ちょうどいいタイミングでもあったので、この疑問に向き合ってみることにした。
本稿では、「なぜゴジラは受け入れられなくなったのか」の理由を探っていく。そしてそれを踏まえ、『シン・ゴジラ』ヒットのためには何が必要なのか、無責任な提言も行いたい。

とはいえ、詳細に裏を取りながら検証していくととんでもないスケールの作業になってしまうので、本稿では参考データを横目で見つつ、ほどほどの厳密性で考察していく。・・・ということで、話半分で読んでください。反証があれば、むしろガンガンいただきたい。自分の認識を正すためにも。

なお、ゴジラという単語は「日本版ゴジラ」という意味で使用する。98年、14年のハリウッド版『GODZILLA』は日本版ゴジラとはまったく別のブランドイメージの作品であるため、日本版ゴジラとは区別する。


【 おさらい : ゴジラの興亡 】==========
さて、それではまず84年以降に注目して、ゴジラの興亡を振り返ってみよう。
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75年の『メカゴジラの逆襲』から9年を経て、84年度版『ゴジラ』発表の時点で、ゴジラというコンテンツはすでに一度陳腐化していた。大森一樹氏が、当時の状況を端的に表すエピソードとして、84年度版『ゴジラ』の予告編を見るなり「なに・・・?今さらゴジラ・・・?」と失笑したカップルの話をしていたものだ。

が、大人の客層にも耐えうる内容を狙って作られた84年度版『ゴジラ』と『VSビオランテ』でイメージの一新に成功。ファミリー層向けに路線変更した『VSキングギドラ』から、ゴジラは1級エンタメコンテンツとしての地位を再獲得した。

ところが、上記のグラフでは人気絶頂のタイミングに見える『VSデストロイア』を最後に、VSシリーズは休止期間に入る。これは、東宝が自社でゴジラを製作するのを止め、ハリウッド版『GODZILLA』に引き継ぐ予定だったからだ。『GODZILLA』はシリーズ化を前提とした企画であり、東宝はその著作権使用料と国内配給で稼ぐ計画だった。実はこの時期、東宝は配給・興行で稼ぐ経営方針にシフトしようとしており、ほとんど自社で映画を作っていない。東宝が映画の自社製作をやめた理由を感覚的に理解するには、以下のグラフを見るのが一番手っ取り早い。
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( 東宝株式会社ホームページ「映画興行事業の再編」 (Click!) 
( 一般社団法人日本映像ソフト協会ホームページ「各種調査報告」 (Click!) 

65年以降、全国の映画館数と劇場来場者数は減りつづけ、95年に底を打った。また、ビデオ/DVD市場でも邦画ジャンルの売上は横ばいで、大幅な改善は期待できない状態。日本の映画産業は、死亡寸前だった。東宝は、金がかかってリスクの高い映画製作メインの商売から、配給・興行のみを行う会社へ軸足を移そうとしたのだ。94年に「ゴジラに次ぐコンテンツの柱にする」と宣言し、東宝が総力を挙げてメディアミックス展開した大作『ヤマトタケル』が失敗したトラウマも、配給中心のビジネスへ方針転換を進めた理由だろう。
( 日本映画産業の絶望的な状況は、シネコンの普及やコンテンツビジネスの市場拡大により改善していくが、それはまた別の話 )

結局、『GODZILLA』が想定以下の利益しか生まなかったのと、国内の映画産業に復活の兆しが見えはじめたため、東宝は『ミレニアム』でゴジラ製作を再開することになった。しかし4年のブランクを経て公開された『ミレニアム』以降、ゴジラは急速に失速していく。


【 考察 】==========
さて、前提条件のおさらいはこのぐらいにして、考察を始めよう。

なお、考察にあたり、「特撮はCGに負けた」的なステレオタイプな見方ではゴジラ凋落の説明はつかないと思っていたのだが、ゴジラファン層の成長ステージや、『VSデストロイア』以降の特撮映画の供給傾向を鑑みると、やはり96年ごろから始まるハリウッドのVFXディザスター映画ブームはゴジラの失速に大きく寄与した、という結論になった。順を追って説明していきたい。

ゴジラ映画観客動員数のグラフを振り返ると、大きく2つの失速ポイントがあるのが分かる。
『VSデストロイア』と『ミレニアム』の間にある観客の大幅減(第1の失速)と、
『大怪獣総攻撃』と『×メカゴジラ』以降起こる観客の大幅減(第2の失速)である。
まずは第1の失速の理由から考えていこう。ゴジラ映画が公開されない4年の間に、何が起きていたのか?ゴジラ映画の客層をいくつかのデモグラフィックに分け、個別に推察していく。ここでは、ゴジラ映画の客層を以下①~③のタイプに大別する。

< ①ファミリー層 >
家族でゴジラ映画を観に来る層で、動員数への寄与は一番多い。親と、小学生までの子供(大多数は男子)で構成される。この小学生男子は、成長とともにゴジラを“卒業”していくものと、ゴジラへの愛着度を高めて②の若年ゴジラファンに進むものに分かれる。

< ②中学生以上の若年ゴジラファン >
1人または友人とゴジラ映画を観に来る若年ファン。VSシリーズで初めてゴジラに触れた層。家族でゴジラを観に行ってファンになり、親離れ以降は自発的に映画館に通う。成長とともに緩やかにゴジラを“卒業”していく。一部はそのまま残って③の古参ファンに変化する。

< ③古参ゴジラファン >
『メカゴジラの逆襲』以前からゴジラを追っているような人。時代や作品に変化があってもゴジラを追いかけ、規模は小さいものの必ず一定の動員数に寄与するコアユーザー。

もちろんこれ以外にも様々なデモグラフィックの観客がいるはずだが、動員数に占める割合としては、この3集団を抑えておけば8割方カバーできると考える。


< 「第1の失速」でファミリー層に何が起こったか >
95年以降、4年に渡ってゴジラ映画が作られなかったことで、単純に新規ファンの流入が減ることになった。この時期は、特撮映画として『ガメラ』2、3と『モスラ』3部作、『ウルトラマンゼアス』があったため、ゴジラに繋がる入り口が完全に絶たれたわけではないものの、横綱たるゴジラと比べて動員規模は小さい( 『ガメラ2』『ガメラ3』の動員はVSシリーズの1 / 3であり、また内容的にもファミリーで見るにはやや難易度が高い。『モスラ』の動員はゴジラVSシリーズの6割程度 )。
ファミリー層は、ゴジラというコンテンツに対するこだわりが一番弱く、流動的に接する。常に一定数が新規流入し、一定数が成長とともに“卒業”するサイクルであるため、新規流入が減った以上、ファミリー層の母数は4年で純減したと考えられる。
それに加え、後述の「特撮イメージの低下」がこの後さらに影響を及ぼしていくことになる。


< 若年ゴジラファン層に何が起こったか >
『VSデストロイア』以降の4年間、中学生以上のゴジラファンにとって、彼らが望むような怪獣特撮映画の受け皿は『ガメラ2』『ガメラ3』の2本を除き、存在しなかった。
『モスラ』『ウルトラマン』は明確にゴジラシリーズよりも低年齢の小学生層を狙った作品であり、中学生以上に成長した彼らのニーズとは乖離していた。また、消費者として他の年齢層より自尊心が強く周囲の目を気にする中学生・高校生がこれら“小学生向け”映画を観に行くには、ユーザー心理として厳しいものがあった ( 「え?平成モスラシリーズもウルトラマンも、中学で観に行くの余裕じゃね?」と思ったあなた。こんなマニア向け記事をここまで読み進めている時点で、ご自身の感覚が一般人とだいぶズレているとご認識くだされ )。

それでは、VSシリーズとともに育った若年ゴジラファンは何を観ていたのか?
ゴジラの不在と時を同じくして、ハリウッド映画に「VFX都市破壊ムービー」とでもいうべき新ジャンルが生まれた。その最初期の作品が、96年の『ツイスター』と『インデペンデンス・デイ』である。

80年代以降、巨大建築1つや街区1つがふっ飛ぶようなスケールのアクション映画は数多くあったが、現実の大都市1つが丸々ぶっ壊れていく様を描写したハリウッド映画というのは意外にもほとんど無かった。( 84年~95年の間では『ゴーストバスターズ』ぐらいしかないのでは )
現代のリアルな大都市が破壊されていく描写は、90年代中盤まで、日本の怪獣映画しか提供するものがなく、ハリウッド映画と直接比較ができない、唯一無二の映画体験だったのだ。ところが、日本が独占していた都市破壊映像に、ついに直接的な比較対象が出てきてしまった。

96年『インデペンデンス・デイ』『ツイスター』
97年『ボルケーノ』『ダンテズ・ピーク』
98年『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』『GODZILLA』

これらの作品が描いた圧倒的な破壊ビジュアルは、「都市破壊」という映像に対する観客の評価基準を急激に、そして大幅に書き換えた。

これは、「ハリウッドは最新のCGを使えたから日本の特撮よりもすごかった」という話ではない。
たとえば『インデペンデンス・デイ』は、当時最高峰のミニチュア特撮映画でもあった。巨大UFOがホワイトハウスを破壊するシーンのミニチュアでは、ハリウッドのスタッフ達が「画面にハッキリ写らなくとも、極限までリアリティを追求すべきだ」という信念のもと、ホワイトハウスの外観はもちろん、屋内の家具まで手作業で作りこんでいた。
この場面のメイキングを見た樋口真嗣氏は、「細かい手作業が日本の強みだと思っていたのに、向こうは潤沢な予算と製作期間の上に日本と同じレベルのこだわりまで持ち合わせていた」と衝撃を受けたと語っている。この樋口氏の言葉が、日本がこの分野で絶望的な差をつけられてしまった理由を端的に言い表しているだろう。

そんなわけで、中学生以上の若年ファン層は、ゴジラ不在の間にこれらのハリウッドVFX映画の洗礼を受けて育っていくことになる。この間に、彼らはハリウッド規模の予算で造られた都市破壊ビジュアルをベンチマークとして持つことになり、彼らの中で日本の特撮映画の価値は相対的に低下していった。


さらに、ここで生じた日本とアメリカのビジュアル面のクオリティ差は、理解の浅い世間一般層からは「日本の古臭いミニチュア特撮」「ハリウッドのカッコいいCG」という歪められた対立構造で理解されてしまった。上述の『インデペンデンス・デイ』の例が示すとおり、実際はそんな単純な図式ではないのだが、世間の大多数の人間がそう理解してしまったとき、それは「事実」として流通し始める。当時をリアルタイムで体験していた人は思い出してほしい。「日本の怪獣映画ってさ、着ぐるみとかミニチュアなのが一発で分かるじゃん?ハリウッドのは全部CGだから超リアルなんだよ」的なことを話す奴が大量にいたことを。
93年の『ジュラシック・パーク』以降高まりつつあった「日本の特撮=古くてダサいコンテンツ」という世間のイメージが、この時期から急速に一般化されていく。これにより、ファミリー層や若年ファン層の間にも次第に「ゴジラはダサい」という認識が広がっていき、彼らが『ミレニアム』以降に再びゴジラに戻ってくるのにブレーキをかけた。こうしてファミリー層と若年ファン層の相当数が、『VSデストロイア』を最後にゴジラを離脱することとなった。


< 古参ゴジラファンに何が起こったか >
一方、古参ファンにはほとんど何も起きていない。彼らは何があろうとゴジラを追い続ける、もっともゴジラへの愛着が強い人々だからだ。何年待とうと、隣のスクリーンでハリウッド超大作を上映していようと、それはそれとしてゴジラは観る。ので、この人たちは増えも減りもしていない。


ということで、いったんまとめてみよう。
■4年間のゴジラ映画不在の間に、新規ファンの流入が減少した。さらに、VSシリーズでファン化した若年層が、この時期勃興したハリウッド発のディザスター映画に流れていった。また、世間一般には「日本の古臭い特撮」「ハリウッドのカッコいいCG」という極度に単純化した理解が広まり、ゴジラブランドの求心力が大きく低下した。
・・・これが第1の失速の主な理由であると考える。第1の失速が特に急激なものに見えるのは、数年をかけてゆるやかに形成されていった「特撮=古い・ダサい」という世間の概念が、4年のブランクを経て突然可視化されたからであろう。


さて、続いて第2の失速について考えてみよう。
第1の失速によりファンの絶対数が減ったゴジラの観客動員数は、『ミレニアム』『×メガギラス G消滅作戦』で大きく落ち込む。コンテンツとして死の瀬戸際に立たされたゴジラは、しかし01年の『大怪獣総攻撃』でいったん観客動員240万人に回復する。
『大怪獣総攻撃』で何が起こったか。ご記憶の方も多いだろう、『とっとこハム太郎』との同時上映である。当時人気絶頂だったハム太郎バブルに乗っかり、ゴジラの人気は一時的に回復したかに見えたが、続く『×メカゴジラ』以降、動員数を再び急激に落とし、『FINAL WARS』をもって終了となった。ここで起きた出来事を、まずはファミリー層から考察していく。


< ファミリー層に何が起こったか >
『大怪獣総攻撃』の復調は1作限りのもので、「×メカゴジラ」以降すぐに失速した。新規ファンが根付かなかったのだ。それはなぜか。
なんといっても、作品の食い合わせが悪かった。子供たちは、ハム太郎とセットで、平成ゴジラでもダントツに怖い『大怪獣総攻撃』を観せられたのである ( 当時私が観た回でも、ハム太郎目当てで来たであろう親子連れが、『大怪獣総攻撃』の途中で退出していった )。小さな子供達があれを観て「ゴジラ大好き!」になると、東宝は本気で思ったのだろうか?
映画館を訪れたファミリー層は、ゴジラ映画をむしろ「地雷」と認識し、今後は避けるべき作品として認識したであろう。そもそも、「大人は楽しいが子供は怖いコンテンツ」と「子供は楽しいが大人は退屈なコンテンツ」を1つにパッケージングするという方式自体に致命的な問題があったとしか思えない。

さらに、『ミレニアム』以降の弱点として、6作のうち世界観を共有しているのは機龍2作のみで、各作品の設定がバラバラだという問題もある。毎回話がリセットされるため、ゴジラ以外に作品ごとの継続性・統一性がなく、追いかけるべきお馴染みのキャラクターもいない。これでは本当にゴジラ目当てのコア層以外は継続視聴のモチベーションがもたない。こうしてファミリー層は、ゴジラから離脱していった。


< 若年ゴジラファン層に何が起こったか >
VSシリーズで育った新世代ゴジラファン層の中でも一番若い層を『VSデストロイア』時点で小学1年と仮定しよう。彼らは4年のブランクを経ても『ミレニアム』と『メガギラス』は観に行ったかもしれないが、『大怪獣総攻撃』時点では中学1年である。中学1年はハム太郎と同時上映の映画なんか見に行かない。また、『VSスペースゴジラ』以前にファンになっていた少年たちは『大怪獣総攻撃』時点で中学2年~高校生。彼らに関しても言わずもがなだ ( 先ほども書いたように、中学生・高校生は他の年齢層よりも周囲の目を気にする消費者である )。
ここで、VSシリーズで育ったファン層とミレニアムシリーズの間に決定的な断絶が生じてしまった。彼らの大半は、精神的な障壁のためハム太郎以後のゴジラを観に行かなかったのだ。

そして、ハム太郎同時上映というハードルは、これまでゴジラ映画を必ず劇場で観ていた中高年の古参ファンすら引き離した可能性がある。ここはちょっとアンケートでも取ってみたいところだ。


ということで、第2の失速についてもまとめよう。
■当時人気絶頂だったハム太郎との同時上映でファミリー層を狙ったが、その方策によりVSシリーズで育ててきた中学生以上の既存ファン層が一斉離脱。さらに同時上映第1作目となった『大怪獣総攻撃』の方向性と、作品ごとの連続性も無いことからファミリー層の継続獲得にも失敗。ハム太郎が数年で失速したころには、ゴジラ単体に付くファンが激減していた。
・・・これが第2の失速の理由であると考える。


あらためて全体をまとめると、
96年以降、ゴジラのメディア上の不在に重なって、ハリウッドのディザスター映画が猛威をふるったことで、ゴジラはコンテンツとしての求心力を急速に弱めた ( 第1の失速 : 『ミレニアム』『メガギラス』が失速した理由 )。
さらにファン層の行動を読み違えてコンテンツ戦略が迷走したことで、既存ファンが急速に離れ、新規ファンも定着しなかった ( 第2の失速 : 『大怪獣総攻撃』以降、急速に失速した理由 )。
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ゴジラ凋落の原因について、全く新しい切り口を提示したというより、以前からファンの間で感覚レベルで語られていた共有認識を改めて補強した感じだが、以上が考察である。


【 どうなる、『シン・ゴジラ』 】=======
さて、ここまで紐解いた「なぜゴジラは受け入れられなくなったのか」を踏まえて、『シン・ゴジラ』ヒットの確度を考えてみたい。
もちろん、商業的なヒットの度合いと、作品としての完成度はまったく別物だということは理解している。しかし、エンタメ映画は純然たるビジネスでもあるので、ヒットしなければ続編も作られない。どうせならヒットしてもらいたい。そして毎年ゴジラ映画を観たいのだ。

まずは、『シン・ゴジラ』がどんなターゲット戦略で作られた作品なのかを考える。
商業エンタメ映画において、ターゲットとなる客層をきちんと決めて作品を組み立てるのは重要なことだ。以前このブログでも取り上げたとおり、『ジュラシック・ワールド』や『スター・ウォーズ フォースの覚醒』は、そもそもターゲットユーザーありきで作品の構成要素やストーリーを組み立てたお手本のような映画だ。劇場版『クレヨンしんちゃん』や『VSモスラ』なども同様だ。

「ゴジラ復活」という企画を考えたときに、ターゲット戦略はおそらく以下の2案に絞られる。

A案 : VSシリーズ初期にゴジラを体験した30代既婚男性&そのファミリーと、VSシリーズ後期・ミレニアムシリーズでゴジラを体験した20~30代独身男性をターゲットとする。そのために、彼らが子供のころ慣れ親しんだ、「怪獣対決路線」を踏襲する。ただし、既存シリーズの踏襲であるため、「古臭い・時代遅れ・子供向けのゴジラ」というマイナスイメージを払拭できないリスクがある。

B案 : ゴジラ経験層との繋がりは重要視せず、全く新しいターゲットユーザーを設定する。VSシリーズ・ミレニアムシリーズのイメージから敢えてかけ離れたゴジラ像を提示することで、過去作のイメージをリセットする。ただし、新規ファンを1から開拓しなくてはならないリスクがある。

『シン・ゴジラ』は後者の戦略を選んだ。
前段で見てきたように、ゴジラ経験層に対するゴジラの求心力はいまや非常に低く、またゴジラ自体に「古臭い」というマイナスイメージが付きまとうため、B案のほうが勝算は高い。また、今後怪獣対決路線に進むハリウッド版『GODZILLA』シリーズとの差別化も図れるので、的確な判断だと思う。( 『メカゴジラの逆襲』までにグチャグチャになったコンテンツイメージを84年度版『ゴジラ』で再構築したのと同じ状況になっていることにも注目 )

東宝は、『シン・ゴジラ』のターゲット客層として「オールターゲット。大人も子供も楽しめるエンタテイメントの塊を目指しています」と回答しているが、これは「マニア向けだと思わずにみんな観に来てね」的な宣言であり、実際には明確なターゲット設定がされているはずだ。
じゃあ具体的に、『シン・ゴジラ』は誰をターゲットにし、どんな作品としてヒットを狙っているのか?その部分を紐解くため「今、日本で映画がヒットする」というのはどういうことなのか、前提を確認しよう。直近3年間のヒット映画を並べてみる。

2013年 日本興行収入ランキング=======
 1  風立ちぬ
 2  モンスターズ・ユニバーシティ
 3  ONE PIECE FILM Z
 4  レ・ミゼラブル
 5  テッド
 6  ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
 7  名探偵コナン 絶海の探偵
 8  真夏の方程式
 9  謎解きはディナーのあとで
 10  そして父になる

2014年 日本興行収入ランキング=======
 1  アナと雪の女王
 2  永遠の0
 3  STAND BY ME ドラえもん
 4  マレフィセント
 5  るろうに剣心 京都大火編
 6  テルマエ・ロマエII
 7  るろうに剣心 伝説の最期編
 8  ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜
 9  思い出のマーニー
 10  ゼロ・グラビティ

2015年 日本興行収入ランキング=======
 1  ジュラシック・ワールド
 2  ベイマックス
 3  映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!
 4  バケモノの子
 5  シンデレラ
 6  ミニオンズ
 7  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
 8  HERO
 9  名探偵コナン 業火の向日葵
 10  インサイド・ヘッド

これを見て分かるとおり、今、日本で大ヒットする映画はほぼ2種類。「ファミリー映画」か「デート映画」だ。このランキングを改めて眺め、映画ファンとして衝撃を受けるが、映画館とはそもそも家族連れかカップルのためのものなのである。映画館に1人で足しげく通う我々のような客はニッチな存在なのだ。

「ファミリー映画」「デート映画」に加え、別の切り口でカテゴライズするなら、
「超有名俳優が出ている」「映像がスゴい」「人気アニメ」「女性に受ける」
である (「女性に受ける」が重要なのは、女性は複数人で劇場に行くことが多く、クチコミ波及度も高いので一部に火をつければ周辺層への波及が見込めるから)。

非常に乱暴にまとめると、「上記6つのカテゴライズ要素に○が多く付く映画ほどヒットの確度が高い」ということになる ( 『ハリー・ポッター』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを思い浮かべてみよう )。その上で、現在断片的に流れてくる情報を見る分には、『シン・ゴジラ』にはヒットに繋げられる要素が十分ありそうだ。

一番の武器は、有名俳優が大量に出演しているところだ。長谷川博己・竹之内豊らの起用は、「デート映画」または「女性に受ける映画」を実現する最善手であると言える ( ※一般論です。もちろんゴジラ目当てで観に行く女性だっています )。

また、「スゴい映像」に関しても、ハリウッド映画ばりの超スケール都市破壊は無理だとしても、ゴジラの場合は日本の観客が見慣れた景色を破壊することができるため、映像がもたらすインパクトにブーストがかけられる。これは非常においしいアドバンテージだ。
「特撮」という概念自体が、一周回って「日本ならではの技術」「特撮とCGの融合」的な前向きな文脈でも語られるようになった今だからこそ、映像表現への不安が観客を強く遠ざけるということもなさそうだ。
2000年頃と比べれば、デジタル表現のコモディティ化により、国内映画の製作環境でも、アイディアと見せ方次第で安っぽく見えない画作りが格段にしやすくなっている点も追い風になるだろう。

なので、「恐怖」を真正面から描く以上ファミリー層の獲得は厳しいかもしれないが、見せ方次第で「デート層も狙えて、スゴい映像のアピールも可能な作品」という、ヒット映画の方程式に載せることは十分できるはずなのだ。


さて、その上で私が懸念しているのは、プロモーションの方針だ。
個人的には、『シン・ゴジラ』は大コケするということはなく、そこそこちゃんとヒットすると思っている(売り方さえ間違えなければ50億円は行くのでは)。だが、もっと上を狙えるポテンシャルがあるところを、プロモーションの仕方で損をしている気がしてならない。現在展開中の『シン・ゴジラ』のコピーを見てほしい。
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「我々は、何を作ろうとしているのか」
「現実 ( ニッポ ン) 対 虚構 ( ゴジラ ) 」

完全にオタク向けだ。
「製作陣が何に挑んで何を実現しようとしているのか」「震災や原発事故という、フィクションを超えるほど衝撃的な危機が襲った現実をさらに超えるような、圧倒的な虚構の世界を構築する」などというメッセージは、すでにゴジラというコンテンツを理解しきった者にだけ響くメッセージである。果たしてこんな内輪受けのメッセージを見て、ライト層 / 新規層が『シン・ゴジラ』を観に行きたくなるだろうか?

予告動画についても懸念がある。
繰り返しになるが、今のゴジラに大衆を動かすコンテンツパワーはほとんどない。せっかく起用した豪華な俳優陣を、ゴジラの添え物ではなく主役としてきちんと立たせないと、オタク以外の観客を動員することはできない。予告動画にはたしかに人気俳優はたくさん映っているが、ほぼ全員が棒立ちの会話シーンばかり。俳優目当ての観客があの映像を観て、好きな俳優がカッコよく活躍している展開を想起できるだろうか?もちろん、あの映像はティザーなので、これから本予告が出てくるのだと思うが、そこでも同じような編集方針で映像が作られていた場合、多くのお客を取り逃がすことになってしまう。

最後に、全体の露出方針について。
プロモーションの役割は、ざっくり言うなら「認知拡大」と「理解深化」である。現在『シン・ゴジラ』が行っている膨大なコラボは、すべて認知拡大のための施策であり、じゃあ実際に『シン・ゴジラ』はどんな作品なのか、という理解深化の部分はほとんどケアされていない。これが非常に危うい ( パルコでゴジラのポスターを見た女性が、それだけで『シン・ゴジラ』を観に行くようなことは決してない )。

現在はティザー期間なので認知拡大に全力投球し、公開直前から理解深化のための施策を展開していく予定ならよいのだが、東宝側がゴジラのコンテンツパワーを過信し、「ゴジラ新作をやるよ!と名乗りさえすればお客は観に来るはず」と考えているのではないか、という不安がある。いくら露出しても、今のゴジラにそれだけの力はない。『シン・ゴジラ』という作品を理解して、「自分ゴト化」できなければ大多数のお客は映画館にまで行かないのだ。


【 まとめ 】==========
最後の最後で、外野が無責任に不安を煽るような物言いになってしまった。が、ゴジラを愛する気持ちと『シン・ゴジラ』の大ヒットを願う気持ちはホンモノなので、そこは信じていただきたい。マジで。

今回、自分の好きなキャラクターを単なる「コンテンツ」として扱い、その作品群を数字データで評価するのは、私自身も違和感を感じる作業ではあった。しかし、ドライな視点からゴジラを見つめなおしたことで、改めて見えてきたものも多かった。さんざんマーケティング的な観点からゴジラを分析し、この文章を読み返した上で私が今思うことはただ1つ、「マーケティングの理屈なんてクソくらえ」ということだ。だいたい、放射能を浴びたデカいトカゲが、世界中でこんなにも愛されている理由を説明できるマーケティング理論なんてあるか?キャラクターの本当の魅力というのは、数字ではけっして読み解けない部分にこそあると、私は思っている。

理屈はこねまわしてスッキリしたので、期待半分、不安半分、あとは観るだけだ。
『シン・ゴジラ』、楽しみにしています。






Comments

通りすがり | 07.06.2016 07:19
Vsデストロイヤの頃に小学校高学年だった者です。幼い頃からゴジラの人形で遊んで、毎年父親とゴジラ映画を見に行くのが楽しみで、続編が作られなくなったことは子供心に寂しく思ったのを鮮明に覚えています。

考察の内容はあの頃の、子供心に言葉にできなかった想いを整理して言語化していただいたようで、感動しました。
と同時に、ゴジラからハリウッド映画にあっさり浮気して、平成ゴジラに違和感を感じて映画館に行かなかった、「大衆としての自分」の軽薄さにも気づかされました……

シン・ゴジラについては正直、彼女とみても楽しめそうにないので、レビューサイトで評判が良ければ、ひとりで見に行こうかな、位に思っています。ハム太郎的なアニメと同時上映だったら絶対に行かない(恥ずかしくて行けない)ので、そこはよかったです。
F | 07.06.2016 10:04
>通りすがりさん
お読みいただき、ありがとうございます!ほぼ同世代ですね!
私自身、96年ごろから、ハリウッドのクリーチャー映画とディザスター映画で怪獣に対する欲求を満たせるようになってしまったので、ゴジラの優先度が下がりました。
『シン・ゴジラ』はもうお布施と割り切って初日に観に行く所存です。どう転んでも絶対に楽しめるとは思うので。
| 07.06.2016 10:14
私は小学生時代、怪獣総新劇あたりを劇場でリアルタイムで観た世代です
記事の中で触れられてないキーワードが気になりました
今回のシン・ゴジラは
過去のゴジラシリーズとは流れがまったく別の庵野ゴジラであること
ゴジラがメインでなく、あくまでも庵野監督が自分が作りたいものを作っただけという、マニア向けな作品でしかないと思われます
庵野監督という方は周りを説得する?のが非常に達者な方らしく
頻繁にメディアの方の接待を受けて自分を売り込んでたという話も
そういう経緯でゴジラの企画も産まれたのかと
エヴァを作った世界の庵野が世界中に知れ渡ってるゴジラコンテンツを作ればこれほどの話題はないと東宝は考えたのでしょう 
ゆえに庵野のやりたいようにやらせただけで、プロモーションも庵野(エヴァ)X ゴジラ以上のことはやってないような気がします(現在某コンビニ系でエヴァXゴジラキャンペーンやってます)
まあ話題性だけでソコソコ行くでしょうが
いわゆる一般の方を巻き込んだヒット作には間違ってもならないと思ってます
774 | 07.06.2016 10:19
ハムゴジはゴジラファンの間でも十分好評化の作品だし、記事中でも「それはそれとしてゴジラを見続ける」とされる古参ファンがこれによって離れた可能性は非常に低いのではないでしょうか。
新参ゆとり君 | 07.06.2016 10:26
 
初めてみたのはデ今年、20になった学生の意見です。
ファイナルウォーズ公開当時、ゴジラヘッドとゴジラ全作品のDVDボックスが発売され、10万円の予約制でした。子供ながらにもうゴジラは終わるんだ。最後なの?だったら買いたい。と寂しさから泣きながら親に必死の交渉をしたものの、あっさり断られたのを今でも覚えています。

いまだから思うことですが、たしかにハム太郎との組み合わせは当時の友人とも語っていましたが、集客力で言えば失敗だと思います。その証拠に、メカゴジラのとき、ゴジラを見終えた超満員の客が私らファミリーを除いて全員退場したことがありました。今となってはあり得ないような信じがたい話ですが、母親にたずねると今でも憶えているのだとか。
そんなことってあるのかってくらいですよね。いかにハム太郎の人気が左右していたのかって疑問です。
細かいことはわかりませんが、ハム太郎のセットになり、ゴジラにかける一本あたりの上映時間が短いですよね?これがストーリーの希薄さにつながったんじゃ?と子供ながら思いました。
F | 07.06.2016 10:40
みなさま、コメントありがとうございます!

>爺さん
オタク向けで終わり、周辺層への壁を越えられないと悲惨なことになると私も思っております。東宝がバンバン宣伝費をかける(はず?)なのでそうならないのでは、というのが現在の私の希望的観測です。

>774さん
はい、古参ファンは抜けたとしても一部で、中学生・高校生・大学生ファンを強く遠ざけたと考えています。(作品の評価に関わらず、「ハム太郎同時上映」という障壁が劇場への来場を妨げた)

>新参ゆとり君さん
劇場で体験されたというお話、ゴジラとハム太郎の食い合わせが良くなかったことを如実に表すエピソードですね。ハム太郎同時上映は、年齢層的にドンピシャで喜ぶ層もいたはずなのですが、その狭い範囲を捉えるために、多くの脱落者を生んでしまったのでは、と思います。
| 07.06.2016 10:47
幼少時代にビオランテからはまった者です。考察、大変楽しめました。
ついでに「シン・ゴジラ」についてストーリー面から思考してみました。

1.ティザー情報が限定的
「見所」「感動しどころ」をマーケティング・コミュニケーションに組み入れていないため、勝ち筋は序盤での「奇襲」にあると推測します。エヴァのリブートも、基本構造は踏襲しつつ起承転結の「起」または「転」にギミックを仕込むことで驚きを生み出しています。ティザー情報を限定しているのは、読める手数を狭めて先手必勝に持ち込むことが目的と推察します。
8 | 07.06.2016 10:47
2.多数の有名俳優が出演
群像劇志向で「様々な異なる立場の人々が、危機に際し立場を超えて共闘する」を目指しているのではないかと感じています。この筋のベンチマーク対象は「コミック版ナウシカ」「もののけ姫」「ロード・オブ・ザ・リング」「ヤシマ作戦」「インディペンデンス・デイ」「パシフィック・リム」あたりと読んでいます。

3.基本は原点回帰、ただし設定面では大幅な更新あり??
自然=アニミズムにおける「神」的存在、文明利己主義へのアンチテーゼという点は維持しつつ設定面では大幅な刷新が飛び出す事が予想されます。群像劇(≒人間賛歌?)を描くために圧倒的に巨大な対象を相手取る必要があるためと考えます。そのうえで「奇襲」として設定も含めた捻りを上映時間のアタマ4分の1までにぶつけてくると思われます。

記事に触発されて、こんなこと考えてみましたw
通りすがり | 07.06.2016 10:57
考察記事、楽しく読ませて頂きました。
私は小学校でVSモスラあたりからゴジラを見始めましたが、兄や父と一緒に難しい映画やシュワちゃん系アクション映画に行くことも多かったですし、テレビの洋画劇場も毎週のように見ていたので、小学生なりに「市街地大破壊もモンスターもない映画も面白いぞ」と感じた記憶があります。
特に80年代後半からレンタルビデオの値段がぐっと下がったので、少し前の名作洋画を見る機会が多くなったのも、一因かもしれません。

大怪獣総攻撃は後追いで見ましたが、「これはすごいぞ。子供の頃に見た物とはまったく違う、まさに放射能怪獣だ」と一作目を見た時のようなショックを受けたので、旧ファンのリピーターが多かったのかなと思いましたが、まさかハム太郎と同時上映だったとは……
| 07.06.2016 11:13
東宝 たしかに宣伝費かけるでしょうが
その方向性はどうなんでしょ
東宝自身もゴジラのバリューだけでヒットさせるのは難しいと考えてるのではないでしょうか
それゆえの庵野監督だと
つまり庵野ありきのゴジラ 
エヴァのヒットは、元のTVエヴァが話題になったということもありますが
そこに若い層(20前後)の
ディープなオタクはキモイけど、少しオタクっぽいものに興味もってた方がカッコよくみえるよねというライトオタクに支持されたというのが大きいと思います そういった層に今度はゴジラを見に来てもらいたいと
つまり最初から万人向けファミリー向けとかは相手にしてないかもです
コアファン向けでヒットしたラブライブのようなのを目指してるのではないかと
カミキユキ | 07.06.2016 12:09
VSシリーズから見始め、そこから過去のシリーズを全作品観てきました(さすがに覚えてはいませんが)
最初はおそらくVSキングギドラだと思います。
VSデストロイア後はFINAL WARSまで観てないです。

動員数の減には4年のブランクによるゴジラ離れだけではないと思います。
ぼくの住んでいる田舎ではちょうどシネコンが普及するタイミングでゴジラやガメラを上映していたミニシアターが閉館しました。
その後はドラえもんやポケモンなど小学生でも楽しめるアニメ作品がショッピングモールで鑑賞できました。
そもそも映画館まで足を運ぶことが出来なかったのです。
ミレニアム以降は対怪獣ものでも変わり映えしない組み合わせと共通しない世界というのが興味をひかない要素でもありました。
と思うとVSシリーズの世界観とベビーの成長が楽しみで観ていた気もしますね。

シン・ゴジラは個人的にイメージ一新してくれて良かったと思います。今更過去のイメージを踏襲しても新規層には響かないかなと。
話題性で十分な動員は見込めそうですが、ウケるかは別の話ですね...
ぼくも早いタイミングで一人で観にいくと思います。
ジョーンズ | 07.06.2016 12:23
通りすがりのゴジラファンです。
私は小学校一年生のときに『VSビオランテ』が劇場公開でしたから、貴殿とほぼ同年代です。
大変興味深く読ませていただきました。
私自身、2000年代以降のシリーズ凋落ぶりには漠然としたイメージしかもっておりませんでしたが、貴殿のデータと数字を用いたわかりやすい解説で、とても溜飲が下がったおもいです。
『シン・ゴジラ』、大変楽しみにしています。
どうかヒットして、新たなゴジラブームを生んでもらいたいものです。
ビオランテ世代 | 07.06.2016 13:17
プロモーションは正解だと思うなあ

オタクに一転集中でぶつける以外の方法論ある?
今日日映画館に金落とすのはオタクと老夫婦しかないんだからさ

焼プリン | 07.06.2016 13:21
とても興味深く拝見させていただきました。僕は小学校低学年でvsキングギドラからゴジラにはまり、vsデストロイヤまで毎年劇場に通いました。その後、ガメラも劇場で観るのですが内容の面白さ、特撮のクオリティの高さに非常に驚きました。ガメラ3の翌年にゴジラ2000が公開されますがガメラシリーズと比較するとどうしても内容、特撮、CGで見劣りしてしまい、さらにその後のハム太郎同時上映も手伝って以降のミレニアムシリーズを劇場で観ることはありませんでした。

ある程度コアな層の視点かもしれませんが平成ガメラが特撮怪獣映画のハードルを上げてしまったのもミレニアムシリーズで人が離れた原因の一つかなと思ってます。

いまある情報によると今回のシンゴジラはガメラ2的なリアル路線っぽいのでかなり期待しております。大ヒットするといいですね。
バトラー | 07.06.2016 13:32
私は小学生の頃に84年度版ゴジラから見始めました。
主の見解以外で個人的に思ったのは、ミレニアム以降の失速は細かい部分の手抜きが多かったのもあると思っています。
特に主人公的存在であるゴジラのクオリティが悪化したのが大きいと思います。
例えば、皮膚の質感を見比べると分かります。
ミレニアムの場合だとゴジラの着ぐるみに何も工夫せず、そのまま出演させてしまい、より着ぐるみ感が出てしまっているでしょう。
こういう細部の手抜きが映画全体の雰囲気を悪くしてしまい、見る人を遠ざける要因にもなっていると思うのです。


るるる | 07.06.2016 16:02
エヴァ破の公開された2009年の
興行収入ランキング見たけど
40億売り上げて4位だった

一部マニア向けかつ続編であるエヴァ破がこんだけ行くんだったら
完全新作で、テレビでも大々的に話題にするであろうゴジラは
結構ヒットすると思う
たぶん同年代くらい | 07.06.2016 17:55
興味深く拝読いたしました。
当方は、たしかVSモスラが初ゴジラです。その後、VSデストロイアまでの平成ゴジラ、平成ガメラは観ましたが、ミレニアム以降は未見、2014年のハリウッドゴジラは観ました。
田舎だったため、近所には映画館がなく、近所の公民館(!)で短期間(土日の2日間だけだったかも?)上映されたものを観ていました。
上映の時は数日前に小学校の前で割引券が配布され、友達と一緒に観に行き、記念のおもちゃ(温めると色が変わるミニ人形)をもらった記憶があります。
当時のことを振り返るに、見に行く動機付けとしては「友達と一緒」「おもちゃがもらえる」「よくわからないけどかっこよさそう」「よくわからないけど面白そう」というものがあったように思います。
ゴジラが嫌いになったわけではありませんでしたが、中学以降は部活があったり、土日に友達と遊ぶことも減り、自然に離れていっちゃいましたね。

現時点での情報だけではわかりませんが、娯楽大作というよりはオタク向けなんですかね。どちらの傾向でも嫌いではないですが、自作へつなげられるような品質、売り上げであることを願います。
sss | 07.06.2016 18:46
プロレスの凋落が著しいですが、ゴジラの題名にも多く使われるA vs Bというプロレス的対立軸が、オーム事件以降もう受け入れられないのではないでしょうか? その点では新作題名はvsで無く、ファーストゴジラのような畏怖の対象のようなので、見に行こうと思っています。
まーろー | 07.06.2016 19:01
親子2代のゴジラファンです。大変面白く拝読させていただきました。
マーケティング視点からの分析には非常にうなずける点が多く、素晴らしい考察であると思いますが、作品自身の出来が次の興収に影響した面もあるように感じます。
特にVSスペゴジ、VSデストロイアの2作については観客動員は良かったものの、観た人に「こんな物か」と感じさせ、ミレニアムで「やっぱり」と思わせたことが、貴殿の指摘したハリウッド映画との相乗効果をもたらしたのではないかと愚考します。


今回庵野監督が目指すものは群像劇なのかもしれません。ゴジラを一つの災害的な物とし、それに立ち向かう様々な個人をエピソードで繋げる手法であり、イメージは庵野監督の敬愛する「沖縄決戦」です。
もしこの予想が当たった場合は俳優たちが「格好良く活躍」の部分が薄くなる事が懸念されます。
かように今回の「シン」については期待と不安がせめぎ合っておりますが、まずは観賞してから判断したいと思います。
ファンではない層 | 07.06.2016 19:03
興味深く拝見させて頂きました。
当方はゴジラのファンではなく、ゴジラ、モスラ、キングギドラ程度の有名所は知っている程度です。
実際に私の感じているゴジラに対する認識では
「古臭い、子供っぽい」というものが強く根付いています。
ただしこれはゴジラに限らず、特撮、着ぐるみといったもの自体が
ウルトラマンや仮面ライダーといった子供向け作品の総称であると感じているのが大きいような気がします。
シンゴジラが口コミでどこまで面白いと言われても「でも、ゴジラでしょ?」と言ったように
最終的には偏見による「でも、」が強いブレーキになって見に行かないと思います。
元々特撮系統に偏見を持たない人たちをターゲットにしたほうが成功はするのではと思いました。
FFF | 07.06.2016 19:11
小学生の頃、VSシリーズが大好きで毎年映画館に行っていたのに、ミレニアムシリーズに全く興味を持たなかった理由がなんとなくわかりました。確かにあの頃からハリウッドと映像技術で差が広がってきて、子供ながらにCGしょぼいなと感じてましたね。何よりハム太郎と同時上映はトドメでした(笑)
「進撃の巨人」の二の舞になって欲しくないですけど、プロモーションの方向性が似てるのが気になりますね。
COACH | 07.06.2016 20:50
「シン・ゴジラ」を楽しみにしているひとりです。
「ゴジラ作品の良さ」とは、「円谷特撮の良さ」でもあったわけですから、「円谷特撮の研究がいかになされたか?」にあるように思います。
その点、庵野監督作品であるわけですから期待出来るわけです。
但し・・・「エヴァ・ゴジラ」になりそうでもありますが(笑)
(それはそれで好みに合致するのでOK牧場!)
あいろとす | 07.06.2016 22:53
上記コメント欄でもしばしば言及されている,VSシリーズ大ファンで,ミレニアムで失望しそれ以降ほぼゴジラシリーズを見ていない人間です。
CGでハリウッドに負けたというのはそうなのですが,問題は,その到底勝てるわけもないCGをミレニアムシリーズが濫用してしまったところにあると感じています。
メガギラスにせよ機龍にせよ,予告編や名シーン(?)抜粋動画でのCGの未熟さにより,怪獣プロレス(あえてこう言います)の重量感がまるでなくなり,迫力が消失しているように感じられてならなかったのです。
着ぐるみ・火薬の特撮には,CGにはない重量感があり,それが魅力だと今でも信仰しています。
それを自ら放棄したのが,ミレニアムシリーズの致命傷の一つだったのではないでしょうか。
それには,伊福部先生の音楽がなくなってしまったこともあるとも思いますが…
もちろん,ハム太郎との同時上映・シリーズの一貫性のなさも重要だと思っています。

乱文長文失礼しました。
オッサン | 07.06.2016 22:59
ビオランテ公開時点で19歳でしたが、その時の思い出で前に座った親子の会話が忘れられません。
子供「お父さんどうしてゴジラは口からビーム出すの?恐竜は口から出にないよ。」
親父「うるさい 静かにしろっ」
これ冗談抜きの本当の話。
この当時、ウルトラマンも新作が放送もされず子供たちの間では既に怪獣文化は低迷しており こんな話になったのでしょう。
しかしそれと比べれば、日本製ゴジラ映画は途絶えていたとはいえ入り口となるウルトラマンは健在です。私も期待と不安が有るものの、夏休みの子供たちの思い出の1つとして映画館に来て欲しい そんな気持ちでいっぱいです。

ゴジガメ | 07.06.2016 23:20
『ゴジラ』シリーズは、『84』からリアルタイム鑑賞を完全制覇しております。幼・小・中・高時代には、家族や親と一緒に映画館に行く習慣が全く無かったのですが、ゴジラおたくにはなりませんでした。親戚の方が不憫に感じて、洋画や東宝チャンピオン祭りに連れて行ってくれましたが、その中には『ゴジラ』作品はありませんでした。あったのは『モスラ』と『緯度0大作戦』でした。『84』からの作品群では、『84』『VSビオランテ』『VSデストロイア』『GMK』『機龍二部作』の6作品を支持しています。劇場で観た過去作では、『54』4回と『モスゴジ』1回です。本来ならば東宝出身の大河原孝夫監督,手塚昌明監督にさせるか、自主映画出身の大森一樹監督の意外なる返り咲きのところを、駄目元覚悟で庵野秀明監督という裏技を仕掛けたのは驚きです。庵野秀明監督に依頼するのであれば、直接制作費60億円強・撮影期間半年・ポストプロダクション2年を与えて然るべきです。で、宣伝と市場調査を念には念を入れて完璧に布陣を敷いて頂きたかった。
gigo | 07.06.2016 23:20
考察楽しませてもらいましたが、何人かの方と同じようにエヴァの庵野が撮るゴジラという点をもっと考慮すべきではないでしょうか?
特に、文中にも出てきたVSシリーズが初ゴジラの私の様な世代、今の20後半~30前半という世代は、モロにエヴァ世代です。その世代がゴジラを卒業して次に向かった先が、エヴァやその後隆盛を極める深夜アニメ黎明期の作品のはずで、そう考えると今の日本のオタク文化の基礎を支えた層(厳密にはその少し下?)であり、この世代を境にして、前後のオタク像が大きく変わっているように思います。

この30前後を境にして、かなり趣向の異なるオタク達をつないでいる作品がエヴァであり、シンゴジラは庵野に撮らせる事でまさにそこをごっそり頂こうとしている印象を受けます。
通りすがり | 07.06.2016 23:54
大変興味深く拝読させていただきました。
後期vsシリーズから入ったゴジラファンでございます。

当時、カッコいい怪獣と飛び交う色とりどりの光線を毎年ワクワクしながら観ていた記憶があります。
しかしミレニアムから違和感を感じ、GMKを最後に足を運ばなくなりました。ご指摘された通りの若年ゴジラファン層でした(笑)

さてシン・ゴジラ、是非とも成功して欲しいものです。
もっと言えば、往年のvsシリーズのように1級エンタメコンテンツとしての地位を再獲得して欲しいですね。

とはいえ、vsギドラでファミリー路線に落ち着くまでに84・ビオランテと作品の内容、マーケティング含め相当な試行錯誤をされていたことはご存知かと思います。

東宝には、シン・ゴジラがどのような結果で終わろうとそれを冷静に分析し次に繋げようとするくらいの度量を持って頂きたいものです。
TV育ちの42歳 | 07.07.2016 00:23
ゴジラシリーズはもっと根本的な問題があると思います。
ゴジラシリーズは「面白くない映画」であるということです。
ストーリープロット特撮云々という前の段階です
圧倒的に下手な演技、状況心情を説明するだけのセリフに素人のような間の悪さ。
そしてカメラ。なんのメッセージもないアングル、説明口調の色合い、演技関係なしのライティング、均一なぼかし。
まるで公務員の撮った映画です。まったくドラマがありません。
観客をどきどきさせる映画になっていません。
感情移入できません。怖くありません。達成感を感じません。
演出家と撮影が仕事をしていません。特撮にこだわっても、観客を映画に引き込むテクニックにこだわっていません。
ゴジラのコンテンツパワーだけで観客を動員しています。
フアンとして悲しいです。
mokeke | 07.07.2016 01:17
84年度版から見たものです。
考察を読んで納得の部分もあるのですが、別の問題もあると思います。
それは、ミレニアムシリーズは面白くなかった事です。
私は途中で切りました。
シン・ゴジラには期待していますが、見に行けないかも…
F91 | 07.07.2016 01:59
VSデストロイアの頃に生まれた者です。初めて見たのは、2000年に再放送されたvsデストロイアでした。それ以降、ゴジラの世界に魅了され、気付けば21才になってしまいましたが、今でもその想いは絶えません。今回のシン・ゴジラは、2013年の時と同様に期待と不安に満ち溢れておりますが、これを機にゴジラが復活し、「vsシリーズのような人気を取り戻せれば良いなぁ。」(←期待しすぎ)と想いを巡らせていました。

P.S. 大怪獣総攻撃の時の思い出は、今でも鮮明に残っており、泣きわめき、退出していく子供達の中で一人、満面の笑みを浮かべていたことも・・・(笑)
80年代初頭生まれ | 07.07.2016 03:35
幼少時はゴジラのビデオ(初代であったり三大怪獣であったり'84であったり)が子守唄代わりで、
ビオランテが劇場での初ゴジラとなったvs世代です。

私個人で言えば、ハリウッドVFXの映像による洗礼よりも、
むしろvsデストロイアがなまじ綺麗にシリーズを完結させてしまったせいで、
その後のミレニアムシリーズは観に行く気がおこらなかった覚えがあります。
ゴジラは今でも好きだと即答できるので、所謂「卒業」という感覚とは少し違うのでしょうが。

vsシリーズを共に育った「僕のゴジラ」とするなら、
ミレニアムシリーズは「他の子の為のゴジラ」というように感じていたのかもしれませんね。
スペイン | 07.07.2016 08:21
バックトゥザフューチャーやらインディジョーンズやらジュラシックパークやら
VSシリーズは良くも悪くも楽しくパクってたよ
上にあがってるようなハリウッド大作は物量押しなだけで
内容的にはうんこだったのがゴジラにとってもキツかったかもなぁ
昭和37年組 | 07.07.2016 08:45
50代のゴジラファンです。ブログ主さんの分析、大変面白く読まさせていただきました。

私は同年代のゴジラファンの中では少数派で、親に映画館にゴジラを観に連れて行ってもらったことがありません。生まれて初めて自力で映画館に行って観たゴジラ映画が、あの「ゴジラ対ガイガン」です。

そんな経験もあって、私のゴジラ映画に対する間口はかなり広いんですが、私の周りの同年代のファンには、平成VSシリーズが嫌いという方も結構いらしたので、エントリー本文と投稿コメントを拝読して、新鮮な思いを致しました。

「シン・ゴジラ」、私も「成功」を祈っています。何人かの方がコメントされていらっしゃるように、私も「ゴジラを観に行こうかという層に受ける作品」にした方が勝算があると思います。どんな作品にしても、ゴジラいや日本製怪獣に「愛情」のある方でないと、このご時世わざわざ映画館まで足を運んでもらうのは難しいように思います。親子連れにしても、他にもっと観せたい映画があれば、そちらにお子さんを連れて行かれる気がします。

とにかく、大コケはしないで欲しいですね。
読んでしまったので | 07.07.2016 09:16
正直なところ、特撮への関心は薄いのですが、読んでしまったのでコメントさせてください。
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)のコピーを見るに、昔と同様に、東京侵攻して街を壊すんでしょうか。
既に現実は時代背景もゴジラ時代から進みすぎています。
侵攻前に、精密誘導弾と無人機でゴジラをボコボコにするやつなら見たいと思ってしまいます。
ゴジラファンの皆様、すみません。
開花神道 | 07.07.2016 11:23
ゴジラと言う巨大な虚構を、思いっきり現代日本と言う現実に叩きつける。
ゴジラ対人(愛や友情)でもなく、ゴジラ対怪獣(虚構)でもなく
ゴジラ対日本(虚構対現実)
それで良いんだと思う。

「現実の破壊」それ以外の何を描いても蛇足でしかないから。
774 | 07.07.2016 12:32
若年ファンの多くがゴジラを「卒業」していくのは普遍的事実と思いますが、「ハム太郎が併映されたから」ゴジラを離れる、という論理がわからないので、ハム太郎のせいだというならそこはもうちょっと解説していただけないでしょうか。
すかんぴんウォークと併映だからうる星やつらを見に行かないファンはそうそういないと思うんですが。
むっとー | 07.07.2016 12:59
記事、非常に楽しく読ませていただきました。
監督が誰々で作品の出来が云々よりも、観客にはどう映ったか、その後のファンに成りうるかといった視点での考察、面白かったです。
記事内で仰られているとおり、今回の『シン・ゴジラ』が有名俳優の大量起用を一番の売りにしているのは間違いなく、これによりおそらく一定の客層は獲得できるでしょう。
ですが、ゴジラ好きのファンとしては、久しぶりの和製ゴジラに胸躍らせて劇場配布の宣伝ビラを見てみたら、作品解説を一切行わず裏面には大量の出演者の名前だけ、というのは少し残念でもあります。とは言っても、こんな風に残念と思うファンが映画を見に行かないわけは無く、結局のところ今の日本で映画として成功するかどうかの一番の問題が一般人層のファン獲得であるという時点で、このような宣伝手法は理にかなっています。
というわけで、私としては、オタク向けの宣伝、一般の人向けの宣伝、どちらも適度に行われていると感じます。
そして、もしかしたら最近のハリウッド版のように二体目が出てきたり、何かのどんでん返しがあるんじゃないかと、密かに楽しみにしています。
とっちゃん | 07.07.2016 20:18
はじめまして。
楽しく読ませて頂きました。
小さい頃からテレビで昭和ゴジラを沢山観ていますが、映画館で観たのは3本です。のび太の恐竜を観に行ったら同時上映だったモスラ対ゴジラと、スパルタンXを観に行ったら同時上映だった84年版ゴジラ、唯一ゴジラ目当てで観に行ったGMK。
正直なところ、84年版以降のゴジラは全然評価しておらず、エメリッヒ版がけなされた時も、それでも日本で作ってるやつよりはるかにマシだと思ってました。
今回のシン・ゴジラには成功して欲しいと思ってるのですが、樋口監督が本編もやってるので不安しかありません。
作品の出来はともかく、せめて興行的にはヒットしてもらいたいと思います。
するが | 07.07.2016 22:49
興味深く拝見させていただきました。
個人的には、vsキングギドラから
vsデストロイアまで毎年観に行っていました。

確かにおっしゃる事もありますが、
僕らの世代にとってみるとゴジラザウルスから
進化した四代目に思い入れがあったわけです。

それがデストロイアとの死闘を越え、
メルトダウンするかと思いきや、
人類の対策としての冷凍ビームにて
ただ静かに骨と化し、溶けるように死んで行った…。
そこにスゴく納得してしてしまって気持ちに区切りが
ついた様に思います。

なので、後のシリーズやシンゴジラにせよ
アメリカ版のGOZIRAにせよ完全に別物だと思っています。
それくらいゴジラVSデストロイアは傑作であり
一つのゴジラとしての区切りだったと思っています。

だからといって、新しいゴジラが作られる事に対して
否定的な訳ではないです。

新しい息吹が吹き込まれて、また初めて映画館でゴジラを観る人
昔から好きな人含めて、シン・ゴジラにてわくわくドキドキ
させてくれる事を願ってます。



元ゴジラファン | 07.07.2016 23:24
平成のゴジラは、vsデストロイヤーで終わったと心が記憶してます。それ以降は、走りまわるゴジラ、ド下手なアイドルの起用、ウルトラマンと何が違うの?と思う演出。そんないい加減な映画、まともにやった映画の後見せられれば、そりゃあがっかりするでしょ。主観ですが同級生と残念さに共感して盛り上がったのを覚えてます。
対象が誰か、どう見せるかよりもゴジラとは?ゴジラ映画とは?を見失ってることが失敗です。これは、古いファンの為でなくゴジラの魅力もわからずつくること、ブランドの名前だけで売ってるのと変わりありませんか?

今回の虚構=ゴジラの勘違い。大災害の具象化がゴジラ。それをあんなしょぼい演出。(CMでの)焼け野原、大地震、この言葉に負けるゴジラは、期待できない。監督はまともに完結する物語を作らなかった人間じゃないですか、何を期待しろと、シンをつけるな、ゴジラを出すな、違う大怪獣を出せ。それなら見るかもしれない。
84,ビオランテ世代 | 07.08.2016 01:57
『死ぬ死ぬ詐欺』だと思います。
デストロイアの頃に広告代理店が「宣伝をニュースとしてぶっ込む」手法を編み出し
「ついにゴジラが死す」「海外でもニュースに」というニュースをTVで見ました。
この一般への宣伝効果が抜群過ぎて、一般人はミレニアムシリーズなど存在すら知りませんし、
知った人には「ゴジちゃんは、死なへんでー!」という山崎邦正なみのヨゴレ芸人の印象に堕ちてしまったと思います。
KAZ | 07.08.2016 02:38
どうもはじめまして。
ブログの分析が合ってると思うのですが、
個人的にゴジラ失速は「設定の複雑さ」も影響してると思います。
ストーリーは単純だけど、複数映画で設定が繋がり、
「設定知らないと楽しめない」というのが視聴者の離脱を招いたように感じます。
(「VSモスラ」が一番売れてるのがVSシリーズ内で、設定繋がりが薄いからでは)

ミレニアム以降は指摘の通りユーザー離脱後だったので
その影響がモロに出た、という感じかと。
(あとGグラスパー、三式機龍とか名称がオタ臭いのも原因かな…)
なので、ブログ内の
>『ミレニアム』以降の弱点として、6作のうち世界観を共有しているのは機龍2作のみで、各作品の設定がバラバラ
ここは弱点だとは思わなかったのです。

ただ、マーベル映画も同じ道を歩んでるように見えるんですよね。
複雑になったり、現実から逸脱した虚構世界の割合が増えていて
熱量のあるユーザーしかついてこれない状態が…。
----------------------------
熱のある文章読めて楽しかったです。
シンゴジラは劇場に行こうと思いました。
一介の古ヲタ | 07.08.2016 11:28
シンゴジは明らかに庵野ファン狙いだと思いますけどね
予告編でも主役はどう見てもゴジラとヘリと戦車でしょうw
エヴァ以前の庵野ファンは特撮ファン兼業が多いし、
エヴァ以降の庵野ファンはちょっとカッコつけた中二タイプが多いので、
どちらにしてもあの予告編のようにあまり俳優を前面に出さない方が
見に行く可能性は高そうな気がする
gum | 07.08.2016 16:44
今回のゴジラは、あくまでも「シン・ゴジラ」なのでこれまでのゴジラとは「別なもの」としてみる必要があるのではないでしょうか?

たとえば、「機動戦士ガンダム」と「機動武闘伝Gガンダム」が全くの別物であったように。

ガンダムは冨野善幸さんが作った「宇宙世紀もの」を中心とする「正伝」と「アナザー物」に分類されますが、ゴジラも同様で「ゴジラ2000~」以降がアナザーと考えればいいと思います。

ガンダムの場合には、つい最近の「Gのレコンギスタ」は、関係する勢力が多く話が広がりすぎていて伸び悩んだようです。

これは、ゴジラの伸び悩みと同じでしょう、

その後の「鉄血のオルフェンズ」では、ストーリーを思い切って単純化して(子供たちを中心とする傭兵団が、一人の少女を火星から地球に送り届けるだけ)かなりのインパクトを与えたと思います。特に、主人公であるミカヅキのキャラクターが。

これをゴジラに当てはめると、シン・ゴジラもストーリー的に極めて単純ではないかと思います。

つまり、「台風や巨大地震に比肩しうる「生きた災害」と日本人がどう向き合うか」に焦点があてられるのではないでしょうか?
vulc | 07.08.2016 17:11
昭和30年代~40年代、ゴジラ作品はよく劇場に見に行きました。
映画ならではの作品のスケール感があったのが、vsヘドラ辺りまででしょうか。
あとは娯楽性が強くなって、劇場へ足を運ぶのはメカゴジラ辺りが限界でした。

ゴジラ映画と言うか、怪獣物の特撮映画は、昔ほど万人に魅力あるような作品にはなれなく無くなった事で、人気が失速したと思いますが、
では、誰もが見たくなるような作品はこのような時代では無理に近いように思います。
しかし、あのDAICONのOPを作ったほどの、趣味で帰ってきたウルトラマンを作ってしまったほどの庵野氏ならば、
何かやらかしてしまうかもしれない。と期待しています。

他方で、既に爺さんが述べられているような、東宝の事情的な冷ややかな見方もしています。
ハムハムランド来場者 | 07.08.2016 17:33
ハム太郎のついでにゴジラを見に行ったら、翌年はゴジラがメインになってました自分です(年がばれる)。とても興味深く読ませていただきました。

第一の失速は、ゴジラに現実感がなくなってしまったのも大きいと思います。恐竜図鑑は大体90年代ごろからゴジラ姿勢から脱却していますし、放射線で巨大化するという設定も2000年代の子供たちにはちょっと受け入れがたい。ウルトラ怪獣とまでは言いませんけど、ミレニアムの世代にはゴジラは荒唐無稽なものとして映ってしまうと思うんです。
新規の観客がゴジラという怪獣に感じる現実感がVSシリーズと比べて格段に落ちているのに、ほかの部分で現実感を引き上げることをしなかったのは、第一の失速に少なからず影響してると思うんですよね。

大怪獣総攻撃が特に抜きんでているのもそこだと思うんですよ。日本の宗教観とうまくかみ合ったオカルト要素で怪獣の現実感を高める一方、自衛隊はとことん現実的な兵器を使ってましたから。前年比で倍以上の成績はハム太郎のせいだけじゃないと思いますよ。
名無し | 07.08.2016 22:40
VSシリーズのころって夜9時にゴジラ映画流して新作の宣伝してたんだよね
大人が見る時間帯に流すってのがミソだったんじゃないかな
しかもVSシリーズって話が続いてるから、続きが気になるって人は多かったと思う
40半ばのオッサン | 07.08.2016 23:07
子供ながらテレビで怪獣総進撃やオール怪獣大進撃を見て、こりゃダメだな見る人をバカにしている、と感じて嫌悪感を感じたものでした。
そして80年にドラえもんと同時上映されたモスゴジを見て、やはり昔のゴジラはイイ!と息巻いていた生意気なガキでした。

期待していた84年からのシリーズでは、子供騙しのオンパレード。
スーパーXとかMOGERAとか、小学生だった私でも幻滅しました。
基地というか指令室は末期のウルトラシリーズのようで、初代マンやセブンの時のようなスマートさが微塵もなく、ストーリーはクサくてチープ。ほとほと幻滅しました。

ミレニアムシリーズは多少マシに感じたものの、CG技術が全然ダメ
で、チープな作り。
熱心なゴジラファンだった私ですら、毎年あるのはうれしい反面、まだやるの?という気持ちを持ちつつ劇場に行きました(^_^;)

さて、シン・ゴジラ。
独自世界にハマって変なストーリーにしてないといいんだが…。
恰好つけて「シン」とか庵野らしさを出してますが、エヴァで
散々裏切られてきたからね。
まぁでも見に行きます。てゆうか見届けますよ。ゴジラの終焉をね。
けむけむ | 07.09.2016 01:40
頷きながら読ませていただきました(笑
というのも、この記事で書かれていたvsデストロイア公開当時小学一年生だった者です初めてのゴジラはvsスペゴジで地元が破壊されるとあって当時わくわくしながら両親に映画館に連れていってもらいそこでゴジラにハマりました。モスラシリーズやガメラシリーズを経てミレニアムでゴジラが復活(この辺りまでは学校のほとんどの男の子は観に行ってました。
しかし、ハム太郎と同時公開あたりからゴジラに興味あるけどさすがに…(当時中学、友人たちもゴジラにまだ興味がある人はいたけど、さすがに誰も行かなかったですね。
そうなると自然にゴジラの話題もなくなりましたね。
今回久々の国産ゴジラでいろんな意見があると思いますが、まずはゴジラを観て育った世代としてはこの機会に復活して、シリーズ化してもらいたいですね。
そして、今0歳の私の息子が大きくなったら、自分が経験したように映画館にゴジラを観に連れていけたらなと夢みてます(笑
ななしこ | 07.09.2016 07:12
昨夜インデペンデンス・デイを観に行って ゴジラの予告を観て興味をもち、検索してこちらを拝見した者です。
正直ゴジラ映画はほぼ観たことないですが、今回の予告を観て「なんだかわからない恐怖の塊」っぽいゴジラに興味をもちました。

この予告が本編の全てではないことを祈ります。

実は俳優目当てでファイナルは見たんですが、思い返してもどこにゴジラが出ていたのか覚えてないんですよね(^_^;)

とりあえず今は公開されたら観に行く予定です。
通りすがり | 07.12.2016 08:22
>完全にオタク向けだ。

「プロモーションが、なぜこうなったのか」は既にご自身の説で説明されていると思います。

>東宝は、『シン・ゴジラ』のターゲット客層として「オールターゲット。大人も子供も楽しめるエンタテイメントの塊を目指しています」と回答しているが、これは「マニア向けだと思わずにみんな観に来てね」的な宣言であり、実際には明確なターゲット設定がされているはずだ。

オールターゲットな作品に仕上がっているからこそ、あえてプロモーションでは対極であるマニア層に「あなた達の存在もターゲットして忘れてないよ」を表してるのだと思います。
というかアンノさんはこの手法多いですから。
sin | 07.16.2016 05:28
エヴァファンを動員する為に10分ぐらいのエヴァvsゴジラショートムービー同時上映されるかも。あるいはシンエヴァの予告入れるかも〜それだけでかなりエヴァファン釣れる
天罰覿面 | 07.25.2016 22:16
思わずじっくり読んでしまった。
最近、都内に引っ越しして映画を見る機会が増えたのですが、
シン・ゴジラの予告を見る度「いまいちな予告」だと感じていたのですが、
「実際に『シン・ゴジラ』はどんな作品なのか」が伝わってないのが原因とスッキリしました。

予告はイマイチ、という所感は変わりませんが、1特撮ファンとしてゴジラが復活してくれる事を祈ります。
hama | 08.03.2016 18:45
興味深く拝見させていただきました。
ただ小学生時代にVSシリーズを追っていた直球世代として、ミレニアムを最初に見た時の感想は、「なんだよVSの続きじゃないのかよ」です。
特撮の拙さやCGとの落差よりもなにより、世界観をリセットしたこと、ゴジラのビジュアルが変わった事が不満でした。
私はVSデストロイアのラストに復活したジュニアの活躍を見たかったのです。
とんとかいも | 08.12.2016 14:48
ゴジラが「災害」の象徴しているというのは、いつどこで見聞きした論評だったか。
それは突然やってきて、破壊の限りを尽くす、
人間はなんとか立ち向かうけれども、台風に向かって扇風機で風を弱めようとするようなもので、気休めにもならない。
そして、人間の努力とは無関係に、時がくれば去ってゆく。
そんなことを思いながら最初のグラフを見たら面白いことに気が付いた。
「キングコング対ゴジラ」の棒を隠すと、第1作の頃からして任期は下り坂。
まさに「のど元過ぎれば熱さ忘るる」。
1作目のインパクトをその後食い潰していったのがよくわかります。
「キングコング対ゴジラ」の750万人より高い部分は、キングコングの人気のおかげでしょう。
そう考えると、1984年「ゴジラ」から1995年「ゴジラ対デストロイア」にかけては、動員数横ばい~最終的に微増は、よくやったと言えます。
21世紀ゴジラはまた下り坂ですが。
「シン・ゴジラ」は観客に再び強いインパクトを与えているようですが、この先どうなっていくのか気になります。
OFFSET | 08.21.2016 12:09
考察、とても興味深く読めました。
自分は40代の男ですが、1984年の復活ゴジラが新宿を破壊するCMは圧巻だったのを憶えています。

あと、いつもこの時期になると思い出すのが、『TVで放映されていたゴジラ』ですね。
夏休みに、TV東京とかでよくモスラ対ゴジラから、メカゴジラの逆襲までを午後に毎日放映していたんですよ。
敵怪獣と戦うヒーローゴジラが好きだったので、1984年に急に悪役となったゴジラには驚かされました。
本物ゴジラ | 04.16.2017 05:15
馬鹿な知能低いゆとりキモヲタとキモい エヴァヲタ、にわかゴジラヲタが昨年の偽物ゴジラを絶賛してるの馬鹿な知能低いゆとりキモヲタ、キモいエヴァンヲタ、にわかゴジラヲタ には呆れる。やはりゴジラは特撮で撮影されないとダメ。「今はCGだよしーじー!」とか喚いてる馬鹿な知能低いゆとりは何も分かっていない

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